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「超臨界地熱発電」知っておられますか?

今日は「超臨界地熱発電」の利権をめぐり、永田町、財界ときな臭い世界で行われる様子を描いたフィクションを紹介します。


読んだ本の紹介

2023年12月25日にKADOKAWA 232ページの単行本 として発売中

あらすじ

震災や環境保護の影響で脱原発、脱炭素が叫ばれ、代替エネルギーの開発競争が熾烈を極める現代。地熱発電推進派の切り札として、宮城県で巨大な「蔵王復興地熱発電所」の開発が進められていた。人気の若手衆院議員・仁科良一の見守る中、ついに巨大な熱水層が掘り当てられる。仁科は、かつて日本最大の地熱発電所を手がけた開発業者のトップ安藤幸二と共に期待に胸を膨らませるが、熱水層はすぐに枯れ、蔵王の地熱発電は暗礁に乗り上げてしまう。実は開発前の調査データの改ざんがあったというのだ。誰が何の目的で改ざんを行ったのか? 巨大なエネルギー利権をめぐって政財界の謀略と駆け引きが過熱する中、不可能と言われる夢の発電方式「超臨界地熱発電」が実現に向けて動き出す。

Amazon内容紹介

この本を選んだ理由

時々著者が、ニュース情報番組に出演されている姿を拝見。先日図書館でこの本を見つけ、読んでみました。

感想

東日本大震災の原発事故が大きな問題となり、やっと私たち国民も電力供給問題に対して、「いかに私たちが人ごととして捉えていたか」を思い知りました。

しかし、脱原発で火力での発電に頼ることも脱炭素問題が叫ばれ、代替えのエネルギー開発が進んでいないというのが、現状ではないでしょうか。

この小説はそんな中、「地熱発電」を取り上げ、発電開発、供給に永田町や経済界が自分達の利権を得るため、裏で熾烈な駆け引きをする様がありありとまさに現実で起こっているかのように描かれていました。

私はこういう問題に疎いので、どこまでがフィクションかわからないほどのリアルさが、問題の重大さを思い知りました。
たまにはこういう硬派の小説も、頭を活性化させる気がします。

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