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母という呪縛、娘という牢獄

こんばんは。今日はとても暖かだったのですが、頭痛がひどくて、食器をかなり割ったりして、落ち込んだ1日でした。

このところ眠れないので、読んだ本がノンフィクションです。

この本を選んだ理由

私は両親に普通に育てられましたが、一人娘ということで、若干親子関係が近かった気がしています。今母が介護が必要になって、この題名を見て恐る恐る読んでみました。

読んだ本の紹介

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出版:2022年12月16日 講談社
単行本:288ページ

あらすじ

被害者 髙崎妙子、58歳(仮名)。遺体が発見された河川敷から徒歩数分の一軒家に暮らす女性だった。夫とは20年以上前に別居し、長年にわたって31歳の娘・あかり(仮名)と二人暮らしだった。さらに異様なことも判明した。娘のあかりは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子に超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていたのだ。結局あかりは医学部には合格せず、看護学科に進学し、4月から看護師となっていた。母・妙子の姿は1月ころから近隣のスーパーやクリーニング店でも目撃されなくなり、あかりは「母は別のところにいます」などと不審な供述をしていた。2018年6月5日、守山署はあかりを死体遺棄容疑で逮捕。その後、死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴に踏み切った。一審の大津地裁ではあくまで殺人を否認していたあかりだが、二審の大阪高裁に陳述書を提出し、一転して自らの犯行を認める。母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。公判を取材しつづけた記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。

Amazon内容紹介抜粋

感想

あかりさんの「母親の期待に応えなければいけない」という一貫した考えは、異様ですが、私の年代ではわからないこともない考えです。

彼女は幼少期からまるで新興宗教のマインドコントロールのように叩き込まれています。彼女自身できない人でないが故に母親に期待させてしまったのが不幸の始まりだったと思います。本来ストッパーになるべき父親や教師が事件になるまで役に立たなかったのも、彼女の不幸の一つです。

残念ですが、今の世相を顧みると、生まれてくる子供の数が少ないため、今後もこのような事件が起きる可能性はあると思います。私も2人の息子を持つ親として、反省すべき点が多々ありました。

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今日もお疲れさまでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。

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