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美と醜、優しさと残酷さを併せもつ野生

昨日はせっかく洗濯した洗濯物が雨に濡れたりと散々でしたが、今日は何とかわずかですが薄日もさしているので、再度洗濯物を干しました。

さて本日note事務局からこんなメッセージをいただきました。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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その記事は松重豊さんの作品について書いたこちらのnoteです。

そして今日紹介するのは、全米で500万部突破した、2019年で一番売れた本の翻訳として早川書房イチオシの作品を読みました。

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ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。(「BOOK」データベースより)

あとがきによると、著者ディーリア・オーエンスは70歳、本作で小説家デビューされたとのことで、シニアの私には心強いと思ったのですが、実は動物行動学博士号を取得した野生動物学者であるとわかり、やはりそこはそこらにいる普通の私とはかなり出来が違うのです(笑)

物語はミステリーのようでもあり、著者専門の生物の物語でもあり、そしてアメリカにも根強く残る格差を取り上げた物語でもあります。

特にあとがきで解説されている貧乏白人(ホワイト・トラッシュ)の存在と彼らが受ける差別にとても憤りを感じながら読みました。

さらに動物学者ならではの「美と醜や優しさと残酷さを併せ持っている野生の姿を感受性豊かに描いているので、その美しさが心に響きます。

「生物の本能はいまだに私たちの遺伝子に組み込まれていて、状況次第で表に出てくるはず。(略)はるかむかし、生き残るために必要だった行動を今でもとれる」

この主人公カイアの言葉は、人間を含めたこの世の全ての生き物に対する、温かい眼差しに満ちていました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という1日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。

昨日の記事は↓

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