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窪美澄「夜に星を放つ」

今日からいつものように更新していこうと思います。まずは今日読み終えた作品から。

読んだ本の紹介

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出版社:文藝春秋
発売日:2022年5月30日第1刷発行
単行本:220ページ
内容:かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

この本を読んだ理由

直木賞候補になる前から気になっていた作品でしたが、なかなか手元に来ることなく、先日ようやく図書館で借り読み終えることができました。

あらすじ

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

Amazon内容紹介抜粋

感想

どの話も先日手術を終え、なんとか死を免れ入院中の母を思い、切なく心に響く作品集でした。

発表された時制がコロナ蔓延痔だったことも色濃く反映されていたのも印象的で、直木賞受賞作としても後世にその点も語り継がれるのではないかと思います。

あらすじには入っていませんが、「銀紙色のアンタレス」に登場する主人公が、母親の要求を突っぱねても決心し訪れる祖母の姿があまりにも我が母と似ていて、なかなか規制できずにいる我が愚息たちを思い、なんとも心が締め付けられる情景でした。

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