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吉田篤弘「おやすみ、東京」

読んだ本の紹介

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出版社:角川春樹事務所
発売日:2019年9月14日
文庫本:317ページ
内容:月に照らされた東京を舞台に私たちの物語を生きる、幸福な長編小説。

この本を読んだ理由

母が倒れて、いつでも連絡が取れるようにしていなければならなかった時期は、紙の本を手に取ることなどできないほど落ち込んでいました。

そんな時クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を行っている著者のKindle作品紹介メールが来て、以前読んだ著者の作品で「月とコーヒー」や「つむじ風食堂の夜」を思い出し、優しさに触れたくてKindle版を購入しました。

あらすじ

東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている――映画会社で〈調達屋〉をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー〈ブラックバード〉の運転手松井に助けを求めたが……。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。

Amazon内容紹介抜粋

感想

連作短編のように物語は進んでいきますが、時はいつも真夜中、舞台は東京です。

いなか町に住む私には想像もできないほど、大都会とは仕事をしている人も含めて、24時間どこかで誰かが何かをしているところなんですね。

そういうところが舞台だから、「おやすみ」っていう言葉が優しく響くのだと作品を読みつつ感じました。

愚息たちも東京でこんな優しさに触れる機会があったらいいなとも思わせてくれた作品でした。

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