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冤罪事件に迫る衝撃的な真実

10月から12月にかけて地上波TVで放映、Netflixでも配信の関西テレビ制作「エルピス」は心の奥底に残る作品で、この作品が多くのノンフィクションをもとに描かれていることを知って、その中で一番読みやすそうな作品を1冊読みました。

読んだ本の紹介

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2016年5月28日新潮文庫出版
文庫 ‏ : ‎ 509ページ

あらすじ

飛び込むのだ。現場へ。
5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?
なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。

Amazon内容紹介

感想

5人もの少女たちが姿を消し、その事件が“解決済み”とされている現実に、何かが違和感を覚えてしまったという著者の言葉にまず私は深く考えさせられました。そして読み進めていくうちに、著者の執念の取材によって浮かび上がった冤罪と真犯人の存在、そして司法の闇、これらの真実が明らかになるにつれ、私は胸が締め付けられる思いがしました。

この本は単なる事件ノンフィクションとしてではなく、社会派の方々にも興味深い問題提起をしていると思います。事件の裏側に潜む闇を知ることで、私たちはどのような未来を迎えるのか、私自身、この本を読む前よりももっと社会問題に興味を持つようになったように思います。

最後に著者の執念の取材には感服するとともに、事件を解決するために自分の信念を貫き、冤罪と真犯人を追求し続けた姿は、読む者の心を打つものがあると感じました。

本作は調査報道のバイブルと絶賛されるだけの価値があり、読んで損はない作品だと思います。おすすめです。

ドラマ「エルピス」の考察に関してはこの方のnoteがやはり秀逸です。

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