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肉体ベースのぶっ飛んだ比喩にご注意を

おはようございます。霞んだ天気で耳鳴りのする中書いています。この天候でみなさんはいかがお過ごしでしょうか?

久々に図書館に行って、しっかり本を借りてきたので、これから順次読み終えた作品を紹介していきます。

今日は文学賞も受賞している作品です。

この作品を選んだ理由

図書館で題名に惹かれて、手に取って読んでみました。

読んだ本の紹介

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出版:2023年1月26日講談社
単行本:144ページ

あらすじ

私は寒いとき必死だ。こんなにも必死なのに、何故この身体は頑なに熱を生産しないのだろう。骨と皮ならまだしもお前はエネルギーの塊じゃないか。私の代謝機能よ。この身体を温める薪ならここに山のようにあるよ。頼むからケチらず使ってくれないか。(「ケチる貴方」より)
私の脚は、生来、人並外れて太かった。その程度を定量的に示そう。その周囲、五十八センチ。(中略)私は自分より脚の太い人を、ついぞ目にしたことがなかった。(「その周囲、五十八センチ」より)

Amazon内容紹介

感想

「冷え性」と「脂肪吸引」を題材のした、なんとも不思議な感覚のストーリーでした。
「第44回野間文芸新人賞候補となった「ケチる貴方」は選者の長嶋有さんが劇的な面白さをもっていると評価、第38回大阪女性文芸賞受賞作となったその周囲、五十八センチ」は選者の町田康さんが「自己肯定と自己否定の相矛盾する狭間の中で生きる人の心を描いて大成功している。」と評価しておられるのですが、私にはそこまでの感動がなく、ちょっと残念です。

著者は東京工業大学工学部卒業という経歴をお持ちの方ですし、今後東野圭吾さん、森博嗣さんのような、人間の心理も鋭く描く作品を描く作家さんになる片鱗はうかがえる気はしています。今後に期待です。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

#シニア #いなか暮らし #今日のつぶやき #石田夏穂 #講談社 #読書感想文 #読書好きと繋がりたい #毎日note

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