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Jack the Juniper

※このnoteは当店のインスタグラムにアップしたカクテル解説になっています。

数年前からJack Roseのツイストを作りたいと思っていた。
ご存知ない方に向けて説明すると、Jack Roseとはカクテルloverには知られたカルヴァドスを使った名作。簡単に言えばカルヴァドスギムレットです。僕は作るのが好きなカクテルのひとつ。
とりあえずレシピ。

Jack Rose
<shake / cocktail glass>
カルヴァドス 3/4
ライムジュース 1/4
グレナデンシロップ 1tsp
シンプルシロップ 1tsp

ギムレットにはない「隙」があるレシピだとずっと思っていて、今まで断続的に試作を繰り返してきたこのカクテル。
去年、しっかり詰めようと本格的に手をつけ、やっと自分なりに納得できるレベルに持ってこられた。
自分で書くのもなんだけど労作です。
はい、とりあえずこちらもレシピ。

Jack the Juniper
<swirling / cocktail glass>
カルヴァドス 25ml
ショリゲル ジン 20ml
ライムジュース 15ml
グレナデンシロップ 1tsp
シンプルシロップ 1.5tsp
※Birdy.デキャンタ 左回し

ジンとカルヴァドスの相性が良すぎるのか、一方を立てるともう一方が消えるのが最大の悩みだった。
なので銘柄の変更からブレンド比率の調整、手法・技法も手持ちのものをかなり使ってようやく完成に漕ぎ着けた。

のは良いんだけど。
インスタにup&ココ(note)に記事として投稿したにも関わらず提供する事ができない。
なぜならレシピにあるショリゲル ジンがもう使えるほど残っていないのだ。
製作にはたまたま手元にあった少ないサンプルを使っただけ(流通はしているはず。今のところ仕入れる予定が無いだけです)。
レギュラー使用のドライジンを全て試して上手くいかないのがわかった時に、ふとあるのを思い出して使ってみたら見事にマッチしたという怪我の功名みたいな着地。
僕個人としては、放り出していた宿題をやっと終わらせた感があってスッキリ。実に良いのだけど、もし「飲んでみたい」と興味をそそられた方がいたら申し訳ない。
とは言え今までもこの手の掲載カクテルをオーダーされたことはほとんどなかったから支障はないと思う。それが良いのか悪いのかは別として。

最後にネーミングの話を。
実はコレ、名前先行でやっとスイッチが入った。
きっかけは覚えてないものの、「Jack the Ripper」(切り裂きジャック)がアタマを過り、「Jack the Juniper」って響きいいじゃん!という。ホントこれだけの思いつき。
いやでも創作のヒントやキッカケはどこにでも落ちているって事。
要は何を自ら拾い上げるか、何に気づくかなんだよ。
…などと尤もらしい(?)話で締めたいと思います。
ではまた。


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