心の中の風鈴
よく雨が降り。
梅雨はいつまでなんだろうと。
やりどころのないわがままな怒りを抱いて。じぶん、勝手だなぁと思って。
そもそも梅雨入り宣言とかあったっけとか思って。
梅雨明け宣言はあるのかと思ったり。
インターネットで「梅雨明け」「いつ」なんて言葉をいれて検索しちゃったり。
すると歴年の梅雨入り日と梅雨明け日の一覧が引っ張り出され。
それを見るに長い年は梅雨入りから梅雨明けまでに1か月半を要している模様。
それなら今年がこんな様子でもおかしくないかなどと納得し。
自分の納得ってそんなものなのねなどと思って。
納得のための決め手にしていることを少し疑って。
自分の納得いくような納得の決め手をもう少し考え直してみようなんて気の迷いを起こす。
そんな梅雨。
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ぼくは宅録をよくするのです。宅録とは、おウチをスタジオがわりにしておこなう音声収録のことをいうのですが、それをするとき、エアコンの音が問題になるのです。
普段の生活においてその動作音は決して問題にならないレベルの音量であり、静かなものなのですが、「音」に焦点を当てた活動を、それもその記録を残すことを目的とする活動をするときには、そのわずかな動作音でも問題になるのです。ましてや、我が家の古くて、それも壊れかかったエアコンは異常ともいえるレベルの音を発します。ひとたび電源を入れようものならば、エアコンが工事現場と化したかと思うほどです。
ですので、宅録のときに、ぼくはエアコンのスイッチを入れません。宅録をよくやる部屋は2階にあって、夏はとても暑いです。サウナそっくりです。
もうどうしようもないくらい汗をかくので、部屋に専用の短パンを置いているくらいです。これを着るようになったら、ぼくは「夏、来たわ」と思うのです。
そして、最近、これを着るようになりました。夏、来たのです。ぼく的には。
風流さのかけらもないお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
どうぞ、風鈴の鳴る音でもご想像ください。
ほら、夏……。来てません?
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