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武器と資本

僕はいま、33歳です。これまで曲をつくる活動を自主的にしてきました。10代や20代のときにつくった曲があります。それらはどれも、そのときにしか書けない曲だったなと思います。同様に、今の僕には今の僕にしか書けない曲があるわけです。

体力があったら、体力を活かしたパフォーマンスをするでしょう。技術に不安があっても、それをカバーできる体力です。若い人がとりやすい戦略といえるかもしれません。逆に、経験や技術が増えれば、それを活かしたパフォーマンスになるでしょう。体力があるうちにその境地に至ることができれば、それはもうすごいことになります。

体力がなくなるほどに、語彙能力だとか、目のつけどころの豊かさ・ユニークさなどで勝負していくことになります。ほかにも体力によらない武器はさまざまあることでしょう。体力を代償に、そういったものを獲得していくのかもしれません。これって、返品がかなわないでしょう。せいぜい、体力を代償に他の武器を獲得するスピードを遅くするくらいのことしかできないと思います。

いま、僕は人生で最も早起きの生活を送っています。少し、無理をしているかもしれません。いま、10代や20代のひと頃みたいに、好きな時間に眠って起きる生活ができたらどんなに気持ちいいことだろうも思わなくもありません。……妄言です。

武器を得る時間を捻出するために、多少の無理を覚悟しているといいますか……こうした時間を捻出するための努力をやめたところで、果たして体力が温存されるのかどうかわかりません。歳の割に体力しかなくて、技術や語彙に乏しい僕ができあがる未来を想像すると、僕はどうもそちらへ行きたいとは思えないのです。そのあたりが、僕なりに思う「自分がこうなったらダメ」的なことなのかもしれません。

お読みいただき、ありがとうございました。

#音楽 #エッセイ #日記 #作曲 #パフォーマンス #自己管理 #生活 #早起き

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