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2021年4月の記事一覧
十道十色 『On The Sunny Side Of The Street(明るい表通りで)』いろいろ
細かい音符の1つひとつまでもが正確にコピーされて伝わるものとも違います。演奏者それぞれの『On The Sunny Side Of The Street(明るい表通りで)』。でもどれも、ごきげんな明るい性格は共通か。
くるり『天才の愛』を聴く 革新の大衆アルバム
くるりはいつも新しいことをやっていますが、「自分たちがやってきたこと」を踏襲して新しさを開拓していると思います。どんどんマップが広がっているのです。メロディ・コード・歌詞・リズムパターンといったものは、曲のアイデンティティとして重要な部分であることは間違いないと思いますが、それらの外側の範疇にまで心血を注いだ高みがこの『天才の愛』には表れているのだと思います。「天才」は「革新性」の象徴。「愛」は「
もっとみる斉藤和義『やさしくなりたい』 主和音のカタルシス
曲中はもっぱらⅣ・Ⅴ・Ⅵmのコードを中心に用い、“愛なき時代に……”というサビの歌詞でほろ苦さを全体に印象づけておくことで、間奏やエンディングのⅠの開放感、救われる感じ、カタルシス感が際立っているのです。
50年経っても『遠くへ行きたい』? ジェリー藤尾、デューク・エイセスほか
物悲しく重い短調。短調のⅡの和音は減3和音になるので、強烈な不穏な響きです。同名の番組ももはや長寿。いまだに続いているのですね。普遍で不変のテーマなのかもしれません。
最近ふれた音楽の話 #32 話題:『木綿のハンカチーフ』の歌詞
2021/4/25/22:15頃〜ツイキャスでライブ配信したものです。
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安全地帯『ワインレッドの心』を聴く 玉置浩二の歌唱
眉間をすぼませ眉尻や口角の筋肉を持ち上げてみせる表情。曲の内容や音楽性を伝えるパフォーマンスと不可分だと思いますが体の中心に近い部分の響きを頭蓋骨や副鼻腔のほうに導くために自然にこうなるのではないかと…
MONGOL800『小さな恋のうた』 主体のテンポ
テンポのゆれ、ボーカルをメンバー間でカブらせるなど、イッパツ録りにあらわれる態度・姿勢・ポリシーが好ましい。これが地域を出た大きなヒットになったことにもいまさらながら感激。いいもんつくりまひょ。
チューリップ『虹とスニーカーの頃』 素顔の靴
“あのスニーカーはもう捨てたかい” と繰り返し問います。君はあの過去を胸に今でも持っているのか?と言われた気分。蛇足ですが、いくつになっても私はきたないボロのスニーカーをよく履いています。
GO!GO!7188『こいのうた』 明滅する小さい光
スリーピースバンドで芯のあるメロディ、歌詞をいいコードに乗せてやるというのは私の理想のひとつでもあり、いいなぁと思いました。小さい光がずっと明滅しているような、ずっと聴けるバラードです。
PUFFY『海へと』 普遍の感謝
つらいこと・くるしいこと・かなしいこと、いろいろあるかもしれない。けれど、ありがとう。変わらずにお前がいてくれるおかげで、俺は自分を見失っても戻ってこれるよ。海への感謝をそのまま、自分自身にかえしてやりたい。
Hello, Again 〜昔からある場所〜 サビ・メロ間の転調
転調のときのコード進行の繋ぎ方が対称的(滑らか⇔突飛)なのは発見でした。そういう意味でも、過去と、それをかえりみる現在という対称の主題がよく表現されているし、サウンド面もそれに適っています。
最近ふれた音楽の話 #31 話題:荒木とよひさ『四季の歌』 残るものはいい。いいものは残る。
2021/4/17/24:05頃〜ツイキャスでライブ配信したものです。
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GAO『サヨナラ』 希望のペダル・ポイント
真っ先に私の心を持っていったのは、ペダルポイントのあるコード進行だったことを思い出しました。メインキャストが立つ舞台そのものなのです。「サヨナラ」という主題のむこうに光(希望)を見出して、何度でも感動しています。