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つくばロックフェスの思い出

① うだるような遠さ

本当に遠い。気が遠くなっても全然気休めにならないくらい遠い。
我が家~つくば駅まで2時間半。そこから会場までバスで1時間。待ち時間とかも合わせると片道4時間弱。往復8時間。フルタイムである。労働の鐘の音が聞こえる。ぐお~ん。
あと、帰りの経路で実家まであと2駅まで迫ったのに、そこから24駅逆方向へひたすら乗り続けたあの感じ、忘れないよ。

② 絶え間なく噴出する汗

7月16日の最高気温は36度。もう、ヒトである。サーモグラフィーで見ると・・やっぱりヒトである。
ヒトに抱きしめられているとあなたと私で体温が違って、各々で独立して存在していることが分かるとかいうラブソングがあったような気がする。うるせえ。暑い。今は抱きしめるな、そして各々が独立していることをこのタイミングで確認するな。長袖まで待て。
おまけに会場は、日陰でライブ見られるスペースがかなり限られている。日陰かライブか?SHADOW OR LIVE?SHADOW OR NO SHADOW?究極の二択を迫られる。

③ ゲリラ豪雨が身体を打つ

今回の目当てのバンドのひとつだったtricot。そうとう気合を入れて「っしゃ!観るぞ!やるぞ!」という意気込みだった。しかし開始と同時に雨が降り始め、途中で雷は鳴るわ雨粒デカくなるわでエグい環境だった。
「ちょっと見ようかな」くらいの人たちは続々と脱落していく。
雷雨というふるいにかけられたガチ勢だけで、ある者はtricotの演奏に身体を委ね、ある者は腕を天に伸ばし、ある者はステップを踏むことで雨粒を避けようとし、惜しみない歓声を送る、あの、全員自由な一体感は何物にも代えがたい体験となった。

tricotのライブ自体も、アメリカツアーを終えた直後で、とにかく演奏が素晴らしかった。「うおー!脂が乗ってる!」という歓声を送りたくなったほどだ。
最高の演奏に、最高な状態の客が最大限のリアクションを返す。「熱狂的な相思相愛」だった。
最後の曲での感情の高ぶりを、バンドメンバーそしてガチ勢の全身全霊で作り上げた最高の空間。強く記憶に残る、大切なものを持ち帰れた。

④ フードが美味い

急にカレーがあったので。フェスのクオリティを超えていたと思う。
久しぶりに会う人たちも結構このnoteを読んでくれていて、「どんだけカレー食べてるの?」というご質問をいただきましたが・・二日にいっぺんだよっ!

フライドポテトは物心ついたころから好きで、300円だから軽い気持ちで頼んだら頭おかしい量で来た。
つくばの人たち、みんな暑さでヤられちまったのかもしれない。
こういうときに限って一人で行動しており、一心不乱に食べたけれど完食まで30分を要した。もう、立派なランチタイムである。

⑤ 斬新なTシャツを買う

tricotを観終えたあとに雨は止んでいたが、Tシャツがもはや「肌に貼りつく布」と化していたので急遽現地調達。
これだけ興奮したライブをやってくれたバンドのTシャツ、欲しくならないことがあるだろうか?

たとえデザインが攻めてて、サイズがXLしかなくてもだ。しかもUSツアーのTシャツで、バックプリントにはアメリカの地名がたくさん書いてある。それをつくばで買って身に着けている。
ライブからの一連の体験とともに、大切にしていきたいTシャツとなった。これから先、この思い出を着られる喜びは悪くない。

まだまだ書きたいことがあるけれど、長くなったし夜中の2時だ。ひとまずここで切ろう。

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