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鹿児島ユナイテッドFC 2022シーズンを終えて

OneTeam、OneGameを体現したシーズン

 2022シーズンの鹿児島ユナイテッドFCは「One Team One Game」というスローガンを掲げ、1年間を走り切りました。最終順位はJ3で3位と、目標であった「優勝&J2昇格」は達成出来なかった。
 勿論、悔しいという気持ちがクラブ、選手、サポーターにはあるが、それ以上に「やり切った、走り切った」という想いが、その悔しさを上回った者が多かったシーズンだったように感じる。その為、全員の気持ちは「2023シーズン」に向いており、晴れ晴れとした気持ちでオフシーズンを迎えたのはいつ振りだろうか?と思う程である。

躍進の理由(施設編)

 躍進の理由はいろいろあるが、敢えて施設面に目を向けてみる。
2021シーズンまで鹿児島ユナイテッドFCには、【専用】練習場が無かった。その為、通し練習が出来ない、練習場が毎回変わる為移動時間もかかり、選手への負担も大きかったと聞いている。
 しかし、鹿児島市のご厚意もあり土地の確保に目途が付き、資金面でもサポータをはじめ、多くの人の支援もあり、専用練習場unita(ユニータ)の完成に至った。2022シーズンでは、シーズン最初からunitaを使用し練習が出来た事は、今シーズンの躍進の理由の1つであるのは間違いない。

施設は未完成

 専用練習場unitaは完成したが、クラブハウスの完成という目標は未だ達成出来ていない。仮設の施設でトレーニングを行っている。鹿児島ユナイテッドFCは決して資金面が優れている訳ではなく、限られた予算の中で、選手の獲得・育成・クラブ運営を行わなくてはいけない為、同時に出来る事に予算的にも限りがある状況。クラブハウスが完成すれば、ホームグラウンド、専用練習場、専用クラブハウスが揃い、初めてJリーグで戦い抜ける為の最低限の条件が揃うのだ。その時こそ、大躍進・大喚起が待っているのだと信じている。

「皆で育て、共に歩む」想い

 資金面でより強固になる為には、やはり「資金援助」は欠かせない。クラブを支援する手段に「ユナイテッドサポートメンバー」「クラブサポーター」というものがある。ここで集まった資金が、「クラブのトレーニング環境整備費用」等に充てられる。
 少しでも早くクラブハウスを完成させる為には、新規の個人サポーターや、法人格のクラブサポーターを如何に増やしていくか?である。そのカギは、支援している人や企業・団体等が「鹿児島ユナイテッドFCを育てている」と実感する場面を用意する必要もあるし、「鹿児島ユナイテッドFCと共に目標に前進している」と実感させる場面を用意出来るかである。2022シーズンは正にこの2つの想いを体験・体現出来た1年だった。

最後に

当初の目標であった「J3優勝・J2昇格」は達成出来なかったが、それと同じ位か、それ以上にOne Team(クラブとサポータが1つになり)でOne Gameに挑み続けられた最高のシーズンであった。来シーズン、どんなシーズンになるかは分からないが、楽しいシーズンになると信じて、オフシーズンゆっくり過ごしたいと思います。  by番兵


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