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ざっくり解説!尊王攘夷って結局なに?

雪国育ちのOL、春です。

皆さんは「幕末に活躍した人物はだれ?」と聞かれると、どの人物を思い浮かべるでしょうか?また、何人思い浮かびますか?

ここで思い浮かんだ人物は恐らく、幕府派か反幕府派のどちらかに分けられると思います。幕末の勢力図としてはまずこの2つに大きく分かれ、その中でより細かく派閥が分かれていきます。

反幕府側は主に尊王攘夷派と呼ばれていますが、そもそも尊王攘夷って何かあまりわかっていない…という方も多いのではないでしょうか。


今回はこの尊王攘夷についてざっくりと解説していこうと思います。


まず、「尊王」=王を尊ぶ=天皇を尊重する /「攘夷」=夷人(いじん)を夷狄 (いてき) 視し攘(はら)おう(※Wikipediaより引用)=外国人を敵と見なして追い払おうというのが漢字の意味です。

まとめると、天皇を尊重して外国人を追い払うというのが尊王攘夷です。つまり、幕府から政治の実権を天皇に移して外国に負けない強い日本をつくろうぜ!という解釈が個人的にはわかりやすいのではないかと思います。

この尊王攘夷という考えですが、実は人によって微妙に違うのです。

基本的な考え方は一緒ですが、誰にどう尊王攘夷という考えを習ったのか、そしてどれだけの人と意見交換したのかによって、その人の中で尊王攘夷という考えがつくられていくので、微妙に考えの差が出てくるのです。

こういった現象は今日でもありますよね。

面白いのが、尊王攘夷派の人たち全員が「幕府を倒すぞ!」「尊王攘夷を実現するぞ!」という温度感ではなく、今でいう【ガチ勢】と【にわか勢】がいたわけです。

ガチ勢は塾で積極的に勉強して知識を深め、今後日本はどのようにするべきかを当事者意識を持って考えているような人たちです。ガチ勢は行動力や知識欲もあるので、藩を超えて交流して意見交換を行っていました。そしてこのガチ勢がのちに新選組や見廻組に狙われる対象となります。

一方にわか勢は、「時代は尊王攘夷っしょ!」っていう感じで何となく流行りに乗っているという感じなので、具体的な策を練ったり、リーダーシップを取って行動を起こしたり…というような事はしません。個人的には尊王攘夷派の6~7割はにわかだったのではないかと思っています(笑)

時代劇や小説で登場する尊王攘夷派はガチ勢ですが、実はにわか勢もいたと考えてみると違った視点で考えられ、少しポップな感じで幕末を楽しむことができるのではないでしょうか。

ということで、今回は尊王攘夷についてざっくりと解説しました。

読んでいただきありがとうございました。

また次回もnoteでお待ちしております!

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