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「自己満足な指導」になっていませんように。Part2

バドミントン指導エピソード↓

1. 強いヘタッピ

コーチ歴1ヶ月、
選手たちの特徴をつかみはじめた頃...

体育館をウロウロしながら、
私は「ある選手」をマークしていた。

その選手の特徴...
①誰が見ても分かるくらい、ヘタッピ。
②誰が見ても分かるくらい、強い。

つまり、
バドミントンのフォームはすごく汚いけど、試合になるとすごく強い。

そんな強いヘタッピがいたんです!

それならフォームさえ矯正すれば、もっと強くなるはず!
そう思った私は、どう指導するかニヤニヤしていたのでした(危)。

2. 個性の長所化

しかし、私が「フォームを矯正しよう」と話すと、監督は「そのままでいいんだよ」と言うのです。

は、はぁーー、…は?

監督が何を言ってるのか分からなかった私は、
その選手の強みを分解してみることにしました。

【分析】
 彼は強い。
 なかでも、ダブルスが強い
 なかでも、前衛が強い。
 なかでも、ストロークが強い。
 なかでも...
どこに打つか分からないフォームが強い。

あ!
彼の強さの本質は「どこへ打つか分からないヘタッピな動作そのもの」にあるんだ!
それがプレーに意外性を生んでいる。

もしフォームを矯正したら、
せっかくの尖った強みが失われてしまう。

むしろコーチがやるべきことは、
個性をもっと長所化させるために、
理論や経験を総動員してあげることだった。

さすが監督...。

3. 理論+主観→最適解

今回の指導経験を通して。

「バドミントンの正しいフォームは...」
「バックハンドの打ち方は...」
「あの論文のデータによると...」

そんな理論・データの鵜呑みで満足せず、
目の前の選手もきちんと見つめ、コーチの主観的思考「この子の場合は...」という視点も加え、総合的な指導戦略にまとめ上げる

そんな「データに負けない洞察力」が、
コーチに必要な資質なんだと学びました。

数字は分析をするための一個のエビデンスでしかない。
数字そのものの内容分析こそ、コーチの力!

なんて難しいんだ笑

「人によって正解が違う」
いつもヒヤヒヤ書き始めるのだが、
いつも最後は当たり前な話に不時着する💦


今日も自己満足な投稿でしたが、
最後まで読んでいただき恐縮です!
ありがとうございました。

___
筑波大学バドミントン部
山田歩武


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