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【編集後記】2021年を振り返って

新年あけましておめでとうございます!

“コトバと戯れる読みものウェブ”ことBadCats Weeklyの編集長のとら猫です。ふだんはゲームやら何やらを翻訳しております。種別はヒト亜族です。

しかし、2021年は早かった。脱兎のごとく駆け抜けていきました。使い方が微妙に違うような気もしますが、まあいいでしょう。

歳を取ると時間の流れが速くなるというのは、本当ですね。実はジャネーの法則として心理学的にも解析されています(関連記事はこちら)。余生がどのくらい残されているのか知りませんが、いずれにしても限られた時間を、悔いなく使っていきたいものです。

それはさておき、開設から4年目を迎えた読みものサイト、BadCats Weeklyの2021年の人気記事を振り返っていきましょう。

まずは音楽系ライターの満島エリオさんによる、紅白についてのエッセイ。こちらは1万ビューの大台を突破しました。もう一年前になるんですねえ…2021年の星野源といえば、『CUBE』の主題歌がインパクトありました。明らかに映画と合ってない気がしましたが、あれが昨今のヴァイブなんでしょうか。むずい。

新たに加わった“武道家ライター”こと、ハシマトシヒロさんの『ザ・ファブル』のレビューもかなり読まれました。格闘技の知識と哀愁漂うユーモアの組み合わせで、一気にサイト内でのポジションを獲得。映画もめちゃくちゃ面白かった!ちなみにハシマさんはCinemas Plusさんにも寄稿中です。

当サイトの古株ライターのひとり、『突然パパになった最強ドラゴンの子育て日記』などで人気のラノベ作家の蛙田アメコ氏による、ツイキャス『禍話』についてのコラムも人気でした。このドラマはガチで怖くて良かったですね。ホラー好きとしては、新たな夏の風物詩になってほしいです。

2021年はオリンピックもありました。コロナ禍の中、賛否両論が巻き起こりましたっけ…“ジャンル複合ライティング業者”こと葛西祝氏による、開会式のゲーム音楽メドレーについてのコラムもよく読まれた記事です。葛西氏はゲームの制作も行っております。いずれも尖ってます。センスいいわー。

ライター&エッセイストのみくりや佐代子さんによる、映画『花束みたいな恋をした』のエッセイ風レビュー。私も本稿を読んだあと、悶々と“花束”の意味を考えたりしました。2021年は菅田将暉と小松菜奈の結婚も話題になりましたね。この時初めて「すげた」ではなく「すだ」だと知りました。

『異端の鳥』などの字幕翻訳者の岩辺いずみさんにお願いした、こちらのお仕事エッセイも人気でした。いずみさんは最近、ブログをやったり同業者にインタビューしたり、活動の幅を広げております。当サイトでもフランス語からの翻訳を手伝ってもらっております。2022年はこうしたゲスト的に書いてもらう記事を増やすつもり。

続けて、編集長のおすすめ記事たちをどうぞ。

ベオグラードメトロの子供たち』のノベルゲーム作家、隷蔵庫さんによるノベルゲーム制作講座シリーズ。ティラノゲームフェスで大賞に輝いた文章力はさすがです。隷蔵庫さんのゲームはいずれも、小説のような読み応えが特徴です。まさに読むゲーム。ノベルゲームは私もいつか作ってみたいので、ゲーム作りをしている人は皆、私の目標であり憧れです。

ライター&エッセイストの碧月はるさんによる連載エッセイ。とても繊細に言葉を綴られる書き手さんで、読むたびに素敵な表現が見つかります。純粋に文章を追っていきたくなる、稀有なライターさんです。2021年は大変な一年だったようですが、着々と活躍の場を広げられておられるようですね。

当サイトの古株のひとり、WEBライターのこばやしななこさんの妄想エッセイ。編集長はこういうの大好きなんですよ、すみません(笑)。毎回構成がものすごく巧みで、私も参考にしたりしています。今年は発信に力を入れるべく、新たに「こばやしななこマガジン」を始められたとか。ぜひチェック!

“ヤケド注意”の新加入ライター、チカゼさんによる映画エッセイ。実体験のエピソードを交えつつ、優れた表現力で物語のようにレビューを綴れるライターさんです。書きたいことが山ほどあって仕方がない、そんな熱意が伝わってきます。そのうち本とかサラッと出すんじゃないかしら。

映画ライターの安藤エヌさんによる、クリスマスにちなんだエッセイ。うちも母子家庭だったので、こういった話には共感してしまいます。雰囲気たっぷりの写真も撮られる多才なライターさんなので、まだまだ活躍の場を広げていきそうなポテンシャルを感じさせます。

ライター&編集者のすなくじらさんが、憧れの魔女になるために修行を積んでいくシリーズ。本シリーズはまだまだ試行錯誤中の面もありますが、面白い文章を書けそうな雰囲気が濃密に漂っているライターさんです。個人的にも注目しています。

ちなみに編集長の個人的なイチオシは、みくりや佐代子さんによるこちらのミニ連載。これはすごく良かった。少なくとも息子さんがこの記事を読めるようになるまでは、サイトを続けないといけませんね(笑)。2022年も、こういうタイムレスな記事をまた載せていきたいです。

では全体の振り返りを。

2021年のBadCats Weeklyの目標は、「読みもの」サイトとしての原点に立ち返り、エッセイを中心とした文芸寄りのコンテンツを厚くしていくことでした。その目標はおおむね達成できたものの、映画やゲームのレビューという鉄板コンテンツを削ったぶん、予想はしていましたが、全体的なビュー数は前年比で初のマイナスとなりました。

ただまあ、ビュー数はもう、あまり気にしておりません。月間ノルマ10万ビュー!とかはもういいやと。メディア的なことを3年やって、なんとなく答えみたいなものが見えてきたというか。数字だけを追いかけるより、サイト全体のクオリティを磨いていくことが重要かと思います。

なので今年は一本の記事と、それを書いてくれるライターさんたちとの繋がりを、より大切にしていこうと考えています。

それはさておき、昨年の抱負の一つでもあった「公式ショップ」の正式なオープンがまたもや叶わなかったことは実に悔しい。翻訳の仕事に追われ、発表のタイミングを測っている間に、一年が終わっておりました…これはあかん。2022年はなんとかしないといけません。

私のnoteのほうは一年ほど特定の方針の下で使ってみて、いい感じになってきました。やっぱり書くのって楽しいですね。一応BadCats Weeklyとの相乗効果も狙っているので、年内にフォロワー300人に届かなかったのが悔しいです。そういうわけで2022年の抱負はフォロワー500人です。現実的なところで控えめに(笑)

よく読まれたミニエッセイはこちら。

個人的にはこれが一番気に入っているんですが、一部に受けただけで反応薄かった(笑)。まあ、私の書くやつは大抵そんな感じです。

「保護猫コロさん日記」は、猫好きの間でそれなりに好評らしいです。毎回20分くらいで書いてます。

ちなみに我が家の同居人のヒト亜族(女)はラブコという保護猫の会社をやっております。イカしたデザインのグッズなども売っているので、気になる方はチェックしてみてくださいませ。デザインの仕事も請け負っています。

最後に編集長が2021年に携わった翻訳タイトル(主にゲーム)をTwitterにまとめたので、よかったらチェックしてみてください!


ちなみに編集長のポートフォリオはこちら。“だいたいやる”がモットーです。今年は久しぶりに一冊くらい本も訳したいですね。執筆系の依頼も増えたらいいな。やっぱり書くのが好きなので。

それでは2022年度も、“コトバと戯れる読みものウェブ”ことBadCats Weeklyをよろしくお願いいたします!

これもう猫めっちゃ喜びます!