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Kimitaka/小川室長
2022年8月28日 17:25
作法というものに基本うとい。元々世の中の不文律を察する能力に欠けてはいたが、特にフリーランスになってからは、なけなしの社交性を発揮する場もほぼ失われ、たまに社会との接触を求められると、何かをやらかす確率が格段に上がった。先日も、生前大変お世話になった方の通夜に、白いネクタイ姿で乗り込むところだった。確かにエレベーターの中で鏡を見ながら、自分の仕上がり具合を最終チェックしているときも、「
2022年8月14日 21:19
マローヌって何だね。おれは今、ひとつのメモの前で途方に暮れていた。マローヌ。わからない。それはさっき終わったオンラインミーティング中に取っていたメモで、大きく「やること」と記された文字列の下に「マローヌ」と書いてある。いや、実際にマローヌと書いてあるのかはわからない。ただ、ミミズがのたくったような筆跡の混沌に目を凝らし、脳内データと照らして解析すると、ぎりぎり「マローヌ」と読めるというだけ