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Bactrian
2020年8月2日 17:58
プロの校正者の目を通さないで文章を世に出すってのは、物書きとして結構な勇気がいる。誤変換・誤字脱字が1つや2つあったところで命に関わるようなことはまずないのだけれど、「こんな漢字を間違えてる」なんて笑われるのはイヤというか、「アタマ悪っ」って思われるのがイヤというか……。仮にも文章を書いて飯を食ってる(=報酬を受け取っている)人、いわゆる“ライター”が誤変換・誤字脱字だらけの文章を書いてきたら
2020年8月1日 13:19
せっかく何かを伝えるために書いた文章も、「なんだか読みにくい」と思われたら最後まで読んでもらえないかもしれない。漢字とかなのバランスの悪さも読みにくさの原因になるけれど、“読みやすさ”という意味ではリズムも大切だ。以前、別冊マイカさんにインタビューして頂いたときにお答えしたのだけれど、「朝7時に起きました。いつも通りトーストを食べました。それからコーヒーも飲みました。そして学校に行きました」な
2020年7月30日 19:49
きちんとした定義とか基準とかはないのだけれど、文章には“読みやすい文章”と“読みにくい文章”がある。“伝わりやすい文章”と“伝わりにくい文章”と言い換えてもいい。一例を挙げてみよう。(1)「つたわるぶんしょうをかくためには、それをどんなひとがよむのか、よんだひとがおなじものをおもいうかべてくれるのかまでかんがえるひつようがある」(2)「伝わる文章を書くためには、それをどんな人が読むのか、読
2020年7月30日 17:30
その1で書いたように、文章ってのは“人に伝えるため”に書くもの。しかし、読んでくれた人がその言葉から同じものを思い浮かべてくれなければ伝わらない。これが「共通認識」というやつだ。文章というものは、書き手と読み手の「共通認識」があって初めて成立する。トマトを見たこともない人に「トマトのように赤い」と言っても伝わらない。「私のような“おっさん”と女子高生の会話が噛み合わないようなもの」と言えば伝わ
2020年7月30日 15:40
編集&ライターを30年以上もやってるんで、よく「いい文章、うまい文章ってどういうものですか?」と聞かれる。そもそも何で文章を書くの?って話になるのだけど、それは“伝える”ため。自分で読むだけならメモでいいわけで、文章にするのは、それを“誰かに読んでもらう”ためだ。ということは、“いい文章”ってのは伝えたいことが伝わる文章なんだと思う。じゃあ、どんな文章を書けば読んでくれた人に伝わるのか