マガジンのカバー画像

【ソーシャル時代の文章術】文章を書くときに知っておくべきこと

14
プロアマ問わず、誰もがSNSなどに長文を投稿する時代。「いい文章」といわれるのはどんな文章なのか、思いつくままに書いていきます。
運営しているクリエイター

#ライター

伝わる文章とは?その5「誤字脱字は信用をなくす」

伝わる文章とは?その5「誤字脱字は信用をなくす」

プロの校正者の目を通さないで文章を世に出すってのは、物書きとして結構な勇気がいる。誤変換・誤字脱字が1つや2つあったところで命に関わるようなことはまずないのだけれど、「こんな漢字を間違えてる」なんて笑われるのはイヤというか、「アタマ悪っ」って思われるのがイヤというか……。

仮にも文章を書いて飯を食ってる(=報酬を受け取っている)人、いわゆる“ライター”が誤変換・誤字脱字だらけの文章を書いてきたら

もっとみる
伝わる文章とは?その4「音読のススメ」

伝わる文章とは?その4「音読のススメ」

せっかく何かを伝えるために書いた文章も、「なんだか読みにくい」と思われたら最後まで読んでもらえないかもしれない。漢字とかなのバランスの悪さも読みにくさの原因になるけれど、“読みやすさ”という意味ではリズムも大切だ。

以前、別冊マイカさんにインタビューして頂いたときにお答えしたのだけれど、「朝7時に起きました。いつも通りトーストを食べました。それからコーヒーも飲みました。そして学校に行きました」な

もっとみる
伝わる文章とは?その3「漢字とかなのバランス」

伝わる文章とは?その3「漢字とかなのバランス」

きちんとした定義とか基準とかはないのだけれど、文章には“読みやすい文章”と“読みにくい文章”がある。“伝わりやすい文章”と“伝わりにくい文章”と言い換えてもいい。一例を挙げてみよう。

(1)「つたわるぶんしょうをかくためには、それをどんなひとがよむのか、よんだひとがおなじものをおもいうかべてくれるのかまでかんがえるひつようがある」

(2)「伝わる文章を書くためには、それをどんな人が読むのか、読

もっとみる
伝わる文章とは?その2「共通認識が大切」

伝わる文章とは?その2「共通認識が大切」

その1で書いたように、文章ってのは“人に伝えるため”に書くもの。しかし、読んでくれた人がその言葉から同じものを思い浮かべてくれなければ伝わらない。これが「共通認識」というやつだ。文章というものは、書き手と読み手の「共通認識」があって初めて成立する。

トマトを見たこともない人に「トマトのように赤い」と言っても伝わらない。「私のような“おっさん”と女子高生の会話が噛み合わないようなもの」と言えば伝わ

もっとみる
伝わる文章とは?その1「正確に書く」

伝わる文章とは?その1「正確に書く」

編集&ライターを30年以上もやってるんで、よく「いい文章、うまい文章ってどういうものですか?」と聞かれる。

そもそも何で文章を書くの?って話になるのだけど、それは“伝える”ため。自分で読むだけならメモでいいわけで、文章にするのは、それを“誰かに読んでもらう”ためだ。

ということは、“いい文章”ってのは伝えたいことが伝わる文章なんだと思う。

じゃあ、どんな文章を書けば読んでくれた人に伝わるのか

もっとみる