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伝わる文章とは?その1「正確に書く」

編集&ライターを30年以上もやってるんで、よく「いい文章、うまい文章ってどういうものですか?」と聞かれる。

そもそも何で文章を書くの?って話になるのだけど、それは“伝える”ため。自分で読むだけならメモでいいわけで、文章にするのは、それを“誰かに読んでもらう”ためだ。

ということは、“いい文章”ってのは伝えたいことが伝わる文章なんだと思う。

じゃあ、どんな文章を書けば読んでくれた人に伝わるのか。

ひとつは“正確”であること。赤いものは“赤い”、大きいものは“大きい”って書けばいいだけの話なんだけど、実は意外と難しい。

“赤”って言ってもバラ、血、口紅……いろいろな赤”があるし、“大きい”って言っても、それだけじゃあ“どれくらい大きい”かが伝わらない。

例えば「採れたてのトマトみたいに赤い」とか「ひよこくらいの大きさ」とか、ちょっと言葉を足してあげるだけでも随分とイメージが湧きやすくなる。どんな言葉を足したかで、書いた人のセンスまで伝わってくる。

プライベートでも仕事でも、文章を書くときはまず、“正確に書く”ことを心掛けてみたらどうだろう。ただし、どんなに正確に書ても“伝わらない”ということが起こり得る。その理由は「その2」で。


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