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プレゼンはどうやったら上手くなるのか?

今回は多くの人を悩ませるプレゼンについて書いてみたいと思います。

みなさんは”プレゼンの目的”と言うと何を思い浮かべますか?

私は答えは1つではなく、その時の用途に合わせるのが良いと思っています。

  • 営業で成績を上げるため

  • 自己紹介で人に名前を覚えてもらうため

  • 人に製品仕様を説明するため

ただ、私個人の意見として上記の共通目的を挙げるとすれば、"人の心を動かす"というのが大前提になるのではないかと思ってます。

営業で成績を上げるためには、プレゼン内容に対して購入意欲を高めてもらうことが必要です。
これって"人の心を動かす"ことだと思います。

自己紹介で人に名前を覚えてもらうことも、自分という存在に興味を持ってもらうので"人の心を動かす"ことだと思います。

人に製品仕様を説明するのも、製品について理解したいと思える気持ちを持ってもらうので"人の心を動かす"ことだと思います。

なので、どうやったら上手くなるか?という話し手主体の考え方ではなく、どうやったら心に響くか?という聞き手を主体とした考え方に変えることで、自然と上手になっていくと思っています。

とはいえ、自然に上手になるなら誰も苦労しないですよね。

今回は、大学から社会人13年目までの経験で、これを気をつければ聞き手の心に響きやすくなるというコツを書いてみたいと思います。


【前提】はじめから上手くいかないのは当たり前


私自身もはじめから聞き手側の気持ちなんて考えることはできませんでした。
具体的には下記3つが欠損してました。

  • 相手に重要なポイントが伝わってない

  • 情報量が多い資料を作成してしまう

  • うまく話せない

どれも致命的です笑
情報量の多い資料を作っていた時なんて、欲しい情報が見つからないせいで、会議中に宝探しがはじまるかのような雰囲気にさせてしまいました笑

最初からうまくいく人はいないと思います。
みんな試行錯誤を繰り返して上手くなっていってます。

ただ、伸びる人と伸びにくい人の違いは、
"目的"をハッキリと考えて、"振り返り"をし続けられる違いなんだと思います。

これって何においても同じことが言えますよね。
この記事で記載する内容は、あくまでもコツになりますので、実践で試しながら"振り返り"をし続けることが大事だと思います。

上述で挙げた3つの問題点について1つずつ改善点を確認してみたいと思います。

【その1】重要なポイントを伝えるコツ


こんな経験はありませんか?

Aというエラーが発生していたので、Bをすれば解決できそうです。」
「そうなんだね。Aの原因ってなんなの?」

話が噛み合っていない例です。
話し手側は解決して終わらせたいと思っています。
逆に聞き手側はエラーの発生原因について知りたいと思っています。
先に解決策を伝えてしまったので、聞き手側の聞く準備ができておらず、前に進めない会話になってしまいました。

これは、話し手側と聞き手側の前提認識が一致していないことにより起こります。
人は論理的な話の流れで理解しようとします。
具体的にお伝えすると、課題→原因→解決策→効果の順に考えます。

上述の会話の例では、原因が抜けていました。
課題:Aのエラー発生を改善
原因:不明
解決策:B
効果:(これから)

そのため、聞き手が前に進めず、まずは原因を質問する必要がありました。
下記図は上記をまとめた図になります。

プレゼンにおいても論理的な話の流れで課題→原因→解決策→効果を意識することで聞き手に内容をちゃんと理解してもらえるようになります。

実はこの記事に関しても、論理的な話の流れを意識して書いています。
課題:人の心を動かしたい
原因:過去の3つの苦い経験
解決策:1つ目の解決策説明中
効果:(これから)

残りの2つの解決策と効果はまだ説明していない段階ですが、タイトルや課題、原因を読むことで、この先が予知できる話の流れとしています。

このように論理的に話の流れを書くのは、
人に興味を持ってもらうことと、理解してもらう上で必要な考え方になりますので、聞き手に上手く話が伝わっていない経験がある方は解決策として有効な手段になります。

【その2】見やすい資料を作成するコツ


どんなに素晴らしい内容が資料に書いてあっても、情報にメリハリがないと聞き手側は興味を失ってしまいます。

これは思い切って"情報を捨てる勇気"を持つことが大事です。

具体例ですが、下記2つの画像は両方とも同じことを書いています。
しかし、メリハリが全く違います。

情報量が多すぎる例
情報量を削った例

話し手としては、すべての情報が大事であるため、すべて書きたくなってしまいます。
しかし、一度踏みとどまり、どれが一番大事なのかを検討することが大事です。

[情報量を削った例]では"できる限り文字は少なく"という言葉が最も大事であると考えました。
ここの言葉だけ最も黒い色で書くことで一番強調しています。
また、文章で説明も書いています。

しかし、その他の内容については、[その他ポイント]という項目に箇条書きで書き出しています。
書ききれなかった内容は口頭で説明します。

そして、補足事項は(i)マークでページ下部に書きました。
(i)の補足にも書いていますが、実は情報を削ったとしても聞き手が興味を持てば質問をしてくれます
あえて書きすぎず、聞き手に興味を持たせて質問をさせるようにするのも1つのテクニックですので、情報を詰め込みすぎてしまう人はご参考いただければと思います。

【その3】うまく話すコツ


最後は緊張してうまく話せない、プレゼン中に言葉に詰まるといった問題の解消方法です。

これはもう簡単です。
リハーサルをたくさんやります

声に出すことで詰まるポイントが明確に分かるため、事前リハーサルはとても大事です。
私も重要な会議や発表前にはかなりの回数リハーサルをしてスムーズに話せるように確認をしています。

そして、リハーサル時に気をつけたいポイントですが、"無意識な口癖"を直すことを心がけるとベストです。

無意識な口癖の例

最近、よく聞くのが"意図がよくわからない”一応"です。

「この成果物ってどれぐらいにできそうですか?」
「あ〜。一応、6月末までにはできると思います。」
「わかりました。こちらの成果物はどうですか?」
「そちらですね。一応、7月末にはできると思います。」

この"一応"という言葉、聞き手の聞く意欲を削ぐので、気をつけた方がいいです。

他にも多いのが、下記の口癖になります。

  • 咳払い

  • 逆でもないのに”逆に”

  • 関連性がないのに”ちなみに”

  • フィラーを頻発

フィラーというのは、"まあ"や"あの"などの繋ぎで出てしまう言葉のことです。
これも回数が多くなると聞き手に不快感を与えますので、リハーサルで気を付けたいポイントになります。

ただ、効率の悪いリハーサルをするのは時間がもったいないです。
そこでオススメなのが"録画"するリハーサルです。

私は大学時代に"プレゼンテーション技術"という授業を受講して、録画の大切さを実感しました。

授業で初めて録画した時、ずっと左ポケットに手を入れて話していることにとても驚きました。

本当に無意識でした。
格好つけているようにも見えてしまいますし、あまり良い態度には見えないです。
また、笑顔で話しているつもりが、全く笑ってませんでした
さらに話し方に抑揚をつけていないのでとてもつまらなさそうに話す発表になってました。

あまりにも衝撃的で、「えっ?!」と映像を観ながら声に出てしまったほどです笑

それ以来、姿勢・抑揚・笑顔を心がけて話すようにしています。

【実践】プレゼン大会に立候補

練習を重ねた結果、どの程度人の心に響くプレゼンができているのか知りたかったので、今勤務している会社で行われているショートプレゼン大会に立候補して、15分間の持ち時間でオンラインによるプレゼンを行いました。
プレゼン内容は下記有料記事の内容をお伝えしました。

結果、とても大きな反響をいただけました。
さまざまな部署の人が聴衆として65名ほどいらっしゃって、チャットで下記のコメントをいただきました。

「是非ばーこしさんに忘年会を頼んでみたい!」
「なるほど、そういうレクリエーションがあるんですね。面白いです。」

心に響かないとチャットすら書こうという気にならないと思いますので、個人的には心に響いたという実感がありました。
とても緊張しましたが、やってみてよかったです。

まとめとなりますが、プレゼンのベースは"聞き手側の立場になること"だと思います。
目的を持ってリハーサルし、毎回振り返りをすることで必ず上達するスキルです。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば嬉しいです。

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