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📚仏教学者 中村元 求道のことばと思想📚植木雅俊著

植木雅俊先生の本を2冊読みました
「今を生きるための仏教100話」
「差別の超克 原始仏教と法華経の人間観」

その中には植木先生の師である中村元先生のことがたくさん書かれていました
わたしも中村元先生という方に本で会いたくて会いたくてたまらなくなりました
中村先生のご著書を手に取る前に
植木先生が中村元先生について書かれたこちらのご本を読ませていただくことにしました

中村元先生は
1912年11月28日に生まれ
1999年10月10日に亡くなられました

わたしが生まれた1970年に東方研究会を設立され
1973年には東京大学を定年退官し東方学院を開設され
権威を嫌がる大学者として学びたい人々に寄り添ってこられました

わたしが○○歳の時にこんなことをされているのか
というわたしにしか意味のない比べ方をしながら読んでいました
例え、そのころのわたしが出会ったとしても
そのころのわたしの心が感じたかどうかわからないけれど
でも、もし、その頃に出会っていたら、、、。
と少し悔しい気持ちを感じながら読んでいました

この本のあとがきでも植木先生が書かれているように
中村元 という人物は歴史上の人物として後世に語り継がれるべき人である

ものすごい数の翻訳、著書、論文を残されています
常に常に勉強をされていた方だそうです

そして人間ブッダがそうであったように
権威を嫌い 誰の質問に対しても笑顔で穏やかにわかりやすく答えておられたそうです

「難しいほど高等な学問と思われていますが
 わかりやすいものが学問なんです
 難しくしか伝えられない人はそもそも理解していないんです」
というような言葉がありました(正確ではないです、わたしなりの受け取り方です)

伝えたい、そして一緒に学んでいきたい
という思いに溢れた方だと思いました

わたしは50歳を過ぎて今 初めて「学びたい」という気持ちに溢れています
そんなわたしにとって
本という形でさまざまなことを残してくれている方々に感謝の気持ちでいっぱいです

そして海外にいながらも電子書籍という形で 全てではないものの
手に取ることができることにさらに有難い思いが溢れてきます

中村元先生にお会いすることはできませんが
本の中では存分に先生の思想に触れることができますね
これからよろしくお願いします

植木雅俊先生のご本はわかりやすいことはもちろんなのですが
とにかく読み手に優しい書き方をされていると思いました
情報量が多いので混乱しないように
大切なことは何度も書かれ
この○○については○○章でお話しします など
そのことについて全く知識を持たないわたしのような読み手の手を
優しく支え導いてくれるような感覚を覚えました

師との出会いは宝物ですね
その師は自分で見つけて選ぶことができますね
わたしは本という場でSNSで日々の暮らしの中でたくさんの師に出会っています
一年後、五年後、十年後
私自身がどんな思想を持ちどんな風に表現できるようになっているのか
今からとっても楽しみです


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