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poetry

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#自由詩

苦行の上に咲く花

苦行の上に咲く花に想いを馳せてみたのです それはそれは想像もしえぬ 色の無い花でした それ…

4

突き刺した夜の情景

その声を聞け 耳を痛めるその声を そこにこそ真実はあり、そこでしか在することなど出来ない …

6

溶けた漆黒の夜

抜けていく力に身を委ねる その先に何があるだかとか、そんな訳のわからないことはやめろだと…

3

瞼の裏に住んでいた少年

見ることが出来なかった。 それは、物理的にではない。 この目は確かに目の前に映る机と、風に…

3

自分ではオレンジって言ってたけど、おそらく紫のような気がするんだよね。 君の唇から漏れる…

4

夕日、影

連なる山々と浮かぶ雲の間に一つの沈み行く夕日が見えた。 その光景を仮に切り取ったとするの…

2

見知らぬ森に迷い込んだ羊

一匹の羊が、見知らぬ森に迷い込んだ。 首を右へ左へ小さく揺らしながら、恐る恐るその一歩を進めている。 そうだ。 改めて言っておくほどのことでもないが、これは、もちろん、見知らぬ森かどうかは羊本人にしかわかり得ず、その羊の挙動不審な様子を見て、「おそらく知らない森に迷い込んだのだろう」という、僕の仮説の域を超えない話である。 この羊と会話でも出来たらいいのだけれど、あいにく羊の言葉はわからないし、羊もまた僕ら人間の言葉はわからないのだから、それを確かめる手段もない。 そもそも

明日を待ってる

薄明かり公園の電灯の下 静かに開いた本の中に 浮かび上がった一言 それが何かは思い出せない…

4

相対的な世界に生まれたレジスタンス

男は道端に落ちていた誰かの希望を見つけた。 優しく拾い上げて、一言「ごめん」と言った。 罪…

3

忘我に沈め

何も始まっていなかった この間、終わったつもりでいた人を見たよ どこか視線は虚ろで、握る手…

1

解けた首輪とペティグリーチャム

あの日窓ガラスは水滴に溢れて 待ち遠しかった 外は雪模様 扉が空いたら カラカラと音がし…

3

虚空の彼方へ

過去に憧れる自分が映る その水面に あぁ 風が吹く でも 命の最初を見つめても そこには何…

3

巡り巡る創造なき世界 掠れゆく憧憬 消え行く彩り それでも尚 残された心緒が 行く宛も知れ…

5

全てのものが自らの生を堪能できる世界

拭い切れぬ潜む虚空と、汗ばむ体の間に佇む空間は、何処か居心地が悪そうで、申し訳程度に温もりを与えてくれる また始まってしまうのか、もう始まってしまったのか、何も始まっていないのか、そもそも始まりも終わりもないのか、そんな野暮な問いに時間は何も答えてはくれない
 「全てのものが自らの生を堪能できる世界を構築する」 そんなことを言っていた彼は、1年前に気を狂わし自らの命を絶った 幸福 概念 精神 意思 言葉 意味 自由 時間 感情 思考 理性 本能 善悪 平等 存在証明