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苦行の上に咲く花
苦行の上に咲く花に想いを馳せてみたのです
それはそれは想像もしえぬ
色の無い花でした
それは私が色を消したのか
それとも誰かが盗んだのか
本当のその花の色は誰が知り得るのだろう
わかりやすい答えを待って
訪れた時に戸惑う
思っていたのとは往々にして違っていて
そんなもんだからと思い込ませている
さんざめく真昼の夢
誰にも伝わらないけれど
何もない交差点で
それを決めたのはいつかの自分でした
疎おしく思った鈴生りの顔
どれも一緒で退屈だった
鏡に映る私の顔も
御多分に洩れずその一つ
力も光もその意思も
何も無いことはわかっている
だけども だけども
期待してしまう愚かさも全部
静かに溶けてしまえと思うのです
見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!