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poetry

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フィードバックノイズ

好きな音があるということを知った。 ぼくの皮膚が欲してる音楽。 人混みの中で読む文庫本。 …

satoshi tezuka
4か月前
1

混濁した泡の影

退屈すぎる世界に花束を。 行方知らずの雨に愛を問おうとも、答えを失しているのだから、我此…

satoshi tezuka
9か月前
1

靴が乾かないから

退屈な夜を超えて、辿り着く朝に向かって言う挨拶は、「おはよう」で合ってるのかな。 待って…

satoshi tezuka
9か月前
3

ベローチェ

ずっと夜みたいだった。 ゆるく、ゆらめき、スマートフォンは今目の前にある。 距離にして15…

your song

00:00 | 00:00

ああ、そうか。 きっとあれは君の声だったんだ。 どっからやってきた君の声なのだろう。 あの…

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floating in the ___

雨が降っている。 いつも通りなら、きっと止むのだろう。 憂う必要もない、もし、いつも通りな…

3

満たされる喪失

満たされているのか、喪失しているのか。 豊か過ぎるが故の退屈なのか。 失ったが故の気づきなのか。 若しくは、その両方か。 いまいちその判断がつかない。 人はこれを幸せと呼ぶのだろうか。

outside the word

世界は、無色透明で、音もなく、ただそこにあったんだ。 そっとヘッドホンをして、好きな歌な…

3

nukumorika

どんなに寂しい夜でも、誰も救いはしないよ。 また朝は来るとかさ、そんな退屈なことはもうい…

1

望んだ世界

書けません。何も書けません。何も書けないということは書けました。 忘れます。全部忘れます…

last letter

君が最後に残していってくれたのは、世界の姿でした。 この世界の姿でした。 自分というもので…

2

吐く息と揺れたノイズ

ノイズがうるさいから 目を閉じました そしたら 口から息が漏れました その因果を探す旅に 君…

4

あなたは誰ですか?

あなたは誰ですか? 私はみんなにはしーちゃんと呼ばれています 私は男です 私は173センチ…

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花束

足が濡れていました もっと早く気づくべきだったのかもしれませんが 目の前で煌々と光るネオンに気をとられてしまっていたようです そのネオンも本当に美しいものかは私にはわからないのです でもきっとそれを美しいと世間は呼んでいるのかもしれませんが そういえば、私はその世間というものもわかっていなかったようです 特に拭くものも無かったものですから、とりあえず手で、そうですね、右手には花束を手にしていたものですから、左手で左の足の裏の水を拭いてみたのです これもまた、もっと早く気づく