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最近よく聞く発達性協調運動障害(DCD)について

発達性協調性運動障害(DCD)とは、簡単に言うと、すごく運動が不器用な子どもという意味になります。

最近、発達性協調運動障害(DCD)という言葉を耳にする機会が増えましたがそれはなぜでしょうか?

実は、2013年に診断基準が変わったことに理由があります。

以前は、臨床的には自閉症やADHDの子どもたちはコミュニケーションの不器用さもありますが、それに加え、運動の不器用さもあることが一般的に知られていましたが、診断基準の中に広範性発達障害やADHDがある場合は、その診断を優先するという形になっており、発達性協調運動障害(DCD)は付随する障害と言った認識でした。

しかし、2013年に診断基準が変更されて、単独されて並列されて診断名としてつくようになりました。
そのため、そこから急速に発達性協調運動障害(DCD)という診断も増えてきたため近年よく見かけるようになったということです。

DCDの診断基準のポイントとしては、
1)運動の協調の障害であり、それを必要とされる日常生活の障害がある。
2)障害の判定は、歴年齢や知能水準から期待される日常行為もレベルを想定し、それから十分に低いことで診断する。
3)症状としては、運動発達のMilestoneの遅れや、不器用、スポーツが不得意、習字が汚いなど
4)こうした症状が学業成績や日常の生活を実際に障害している。
というものです。

実際には、自閉症やADHDやその他発達障害は重なり合っており、分けられないのもまた実際にあると思います。

明日は、なぜ運動が苦手になるのかということを書きたいと思います。

*臨床的な話には、私個人の見解が入りますので、あくまで参考程度で読んでいただけたらと思います。

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