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永遠の謎 家はやっぱり賃貸or持ち家?

先日ついに東京23区の新築マンション平均価格が1億円を超えました。

首都圏全体でも8000万を超え、もう普通の会社員では23区に新築は無理だろうという状況で、さらにそれにつられて中古や賃貸も価格が上昇していて、都心の近くに住みたい人には大変な時代になっています。

しかしさすがに億は高すぎます…

ところで、いつの時代も住む家についての永遠の謎と言えるのが、「賃貸がいいか、それとも持ち家がいいか」の選択です。
私も昔住み替え時期に頭を悩ませてきましたが、今のSNSでも相変わらず同じような意見が流れてきて、結局常に判断が難しいようです。

私は賃貸アパート・賃貸マンション・分譲マンション・一戸建ての持ち家という住宅遍歴があり、賃貸と持ち家のメリットデメリットを十分経験してきました。

今回、出来るだけフラットに賃貸と持ち家の選択ポイントを考えてみたら、下記の3つが浮かび上がってきました。


① これから値が下がる時や場所は賃貸、これから値が上がるなら持ち家


平成のデフレ不況期、バブル景気がはじけて以降の不動産価格低下が10年以上続きました。
2000年代初めくらいだと思いますが、バブル期に7000万で売られていた23区内の新築マンションが3000万円台にまでなっていたのを覚えています。

でも今特に23区内では新築時より値が上がるのは珍しくなく、特にタワマンは値上がりを見越した投資として買われる方も多いと思います。
しかし片や郊外や地方では負動産と呼ばれるくらい価格が下がり、人口減とともに見向きもされない場所が広がっています。

資産価値を考えれば値下がりの場面では賃貸で損失を防ぎ、逆に値上がりの際は購入して資産を増やすのが正解だと思います。

購入して一生住むから価格が下がってもいい、固定資産税が下がるからむしろ歓迎というのは一理ありますが、値が下がる=不人気化なので、住んでいる地域が今後衰退する恐れがありあまりよろしくないと思います。


② ライフステージ前半は賃貸、後半は持ち家


SNSで、長期間のローンに一生束縛されるなんて信じられないと言っている若い人がいましたが、当然だと思います。

今の若い人を取り巻く就労環境は、終身雇用はない、社会全体の安定した成長もない、結婚や家族を持つのは個人の自由、となれば賃貸で今を好きに過ごしたほうが絶対いいでしょう。

私も最初の一人暮らしはひどいボロアパートで、そこは寝に帰るだけで起きている間はほとんど外で仕事か遊んでいましたがとても楽しかったです。


でも年齢を経た中年以降は将来の計算が立つことがとても大事になります。
自力で何千万も貯金できなくても、ローンなら銀行さんが審査のうえ妥当な額を確保してくれますし、返済計画もしっかり立ててくれて、その約束さえ守ればずっと良い家に住めます。

そしてご存じの通り65歳以降は賃貸契約がしづらくなります。
著名人の方が「持ち家なんて無駄だ」と言っていることがありますが、それは彼らは十分に稼げるうえに資産を持っているからであって、普通の人には真似できません。

誰にでも必ずやってくる老化を計算に入れたライフプランの後半は、持ち家が安全で確実です。


③ 家の外が好きな人は賃貸、家の中が好きな人は持ち家


最後に、気持ちの部分だけで考えるなら結局ここが大事だと思います。

例えば、車に乗るのが本当に好きな人は自分の車に何百万も払いますが、月に数回(またはそれ以下)しか乗らず中身にもこだわりがないなら借りるかタクシーで十分でしょう。

同じく、家より外で仕事したい人や遊びたい人はわざわざ買う必要はないし、逆に家にいるのが好きで仕事もできるだけ家でやりたいような人は購入して自分好みに仕上げたほうが絶対楽しいです。

意外と単純な話ではないでしょうか?

よくある賃貸派と持ち家派の対立をよく見ると、実はこの「外好き派」と「家好き派」が争っているだけの時があります。

家を買って大満足、QOL爆上がりという人と、自由に対する足枷にしかならないから賃貸、という人の間には、陰キャ陽キャ対立じゃないですが、決して交わらない価値観の相違があると思います。


結局は好きか嫌いかでいいはず


私は、「将来も価値が上がる都市部に住みたい」し、「もう人生の後半戦に来ている」と思ったので、迷うことなく持ち家を選びました。
でも考えてみれば、「家にいるのが好き」というのが一番の決め手でした。

私は、音楽なら何時間でも聴いて過ごせるし、リモートワークが合っているし、昔は違いましたが今は人の多い場は疲れてしまうので、家が一番です。

でも逆に、仕事・旅行・飲み会などが好きで暇があれば外に行きたい人、または部屋の片づけ・模様替え・長時間の視聴や読書が苦手、要はじっとしているのが我慢できない人は、無理に買わなくていい気がします。


また子供がいる場合は独身や夫婦のみより家の広さが必要になるので、どうしてもその分だけ相場が安い地域にならざるを得ませんが、それでもそれ以外の基準は変わらない気がします。

子供を育てるにはやはり持ち家じゃなきゃ、といったイメージはとても強いように感じますが、それにつられて実はそれほど興味のない家を買ってしまうというのは、あまり良くないかもしれません。

以上、そういった観点で賃貸と持ち家を選ぶというのはいかがでしょうか?
これが何かの参考となればありがたいです。



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