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北海道のリトルトゥースと東京で巡り合う

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東京と北海道。
遠く離れた場所に住んでいる二人を結び付けてくれたのは「ラジオ」だった。
オードリーのオールナイトニッポンがきっかけで、僕はある一人のアイドルと巡り合った。
このnoteは、普通に生活していたら絶対に出会わなかったであろう、東京で生活している僕と、北海道で活動しているアイドルが実際に会った話。
一生忘れる事のできない、思い出の3日間の記憶。
ラジオがくれた素敵な出会いだった。

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雨宮望海というアイドルを知ったのはツイッターがきっかけだった。
数ヶ月前に、たまたま目にした彼女のツイッターのプロフィール欄に「リトルトゥースです」と書かれていたのが全ての始まりだった。

リトルトゥースとは、人気ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」のリスナーの事を指す。
僕も彼女と同じリトルトゥースだったので「どんな人なんだろう?」と興味を惹かれた。
そんな彼女は、iluxion(イルシオン)というアイドルグループに所属していた。

メンバーは、左から天羽みなみ、月嶋あや、雨宮望海、黒見翠の四人。
今回のnoteの主役は、左から三番目の雨宮望海ちゃん。

どんな音楽をやっているのかとても気になり、早速曲を聴いてみた。
「セツナユートピア」と「ボーダーライン」という曲がとにかく胸に刺さった。
めちゃくちゃかっこよくて、生でライブを見たいと純粋に思った。
しかし調べてみたら、彼女たちは北海道で活動しているアイドルだった。
僕は東京に住んでいるので「興味はあるけど場所が離れすぎていて、流石にライブに行く事は出来ないよな…。残念だけど、この子とは縁がなかったな…。」なんて思いながら、その日はそっとツイッターを閉じた。

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それから数日後。
ふと彼女の事を思い出し「雨宮望海」で検索をして、再びツイッターを見に行ってしまった。
そして望海ちゃんのツイッターを遡って見ていたら、なんと東京遠征の告知があった。
「えっ?会えるの?ライブ見られるの?」と思って、僕はすぐに望海ちゃんのツイッターをフォローした。
告知によると、今回の東京遠征は3日間を予定しているとの事だった。
詳細は後日発表との事だったので、その日が来るのを僕はワクワクしながら待っていた。
その間は、iluxionの曲を毎日聴いていた。
とにかく楽曲が全部良すぎて「早くライブが見たい!」その気持ちで頭がいっぱいになっていた。

後日、東京遠征の全日程が発表された。
なんと初日は、iluxionの東京単独公演、つまりワンマンライブになる事が分かった。
iluxionの楽曲がたっぷり聴けるであろう単独公演に行く事を決意した僕は、気持ちが抑えきれずに望海ちゃんの告知ツイートに、思わずリプを送ってしまった。
ちなみにこれが、望海ちゃんに初めて送ったリプだった。
すると彼女から、次のような嬉しい返事が返ってきた。


初めての会話だったのに、どことなく僕の存在を知ってくれているような文面だった。


望海ちゃんに会える10月7日が、待ち遠しくてたまらなくなった。


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2023年10月7日

待ちに待った、iluxion東京単独公演の日。
会場となった渋谷aubeに到着した。
この日がくるのが本当に待ち遠しかった。
毎日iluxionの曲ばかり聴いていた。
iluxionの曲が好きすぎて、生でライブを見られるのが楽しみでしかたなかった。
そして「リトルトゥース」という共通点をもった望海ちゃんに会える事も、本当に本当に楽しみにしていた。

ライブがスタートした。
とにかく最高だった。
北海道から乗り込んできたバチバチにかっこいい四人組で、ライブを見ながらずっと心が揺れていた。
特に僕の好きな「ボーダーライン」と「セツナユートピア」を連続でやられた時、胸の高鳴りが止まらなかった。
全曲最高なんだけど、この2曲は特におすすめなので、絶対みんなにも聴いてほしい。

ライブが終わって特典会の時間。
会いたくてたまらなかった北海道のリトルトゥースのアイドルと、念願の初対面の時がきた。
ドキドキしながら望海ちゃんの元へ行き「初めまして、ブーメランチャンネルです!」と僕の方から声をかけた。


すると望海ちゃんが「えーーーーー!!!」と大きな声を出してビックリしてくれた。


僕はオードリーのオールナイトニッポンに毎週ネタを投稿しているのだが、その投稿を通して望海ちゃんが僕のラジオネームを知ってくれていたのだ。
悲鳴に近いぐらい大きな声を出して驚いてくれたから、本当に本当に嬉しかった。

チェキを撮った後のトークも弾んだ。
お互いにリトルトゥース同士だからすぐに打ち解けて、オードリーのオールナイトニッポンの話をたくさんした。
「何がきっかけでオードリーのラジオを聴き始めたの?」と聞いたら、望海ちゃんがちょっと照れながら「春日さんの〇〇の話!」と教えてくれた。
〇〇の部分には、このラジオを聴いてる人にしか分からない番組独自の共通言語が入っていて「うわ〜!リトルトゥースと喋ってる〜!」という感覚になって嬉しかったし「その話で好きになったの!?」と思って、ついつい笑ってしまった。

話の途中で望海ちゃんが「ラジオを聴いてて名前を知っていたから、私のツイッターをフォローしてくれた時、すごくビックリしたし嬉しかった!」と言ってくれた。
そんなふうに思っていてくれていただなんて想像もしていなかったので、こちらの方こそ嬉しくなった。
まさか北海道に自分の事を知ってくれている人がいるだなんて、日常生活で考えた事もなかったので、望海ちゃんのこの一言はとても感動した。


彼女がかけてくれる一言一言が嬉しくて、感動してしまった僕は「会えて嬉しかったです!」とストレートに気持ちを伝えた。
すると望海ちゃんが「私の方が嬉しいです!」と言ってくれた。
後でチェキを見返したら「会いたかった!!」とも書いてくれていた。
ずっと会いたいと思っていたアイドルから、逆に「会いたかった!」と言ってもらえて、本当に胸がいっぱいになった。

オードリーのオールナイトニッポンがなかったら、間違いなく僕たち二人は出会っていなかったと思う。
東京と北海道に住んでるのだから、どう考えたって出会いようがない。
そんな別々の場所で、別々の道を歩んでいた二人が「リトルトゥース」という共通点によって導かれ合い、東京の街でお互いの人生が交差した。

ラジオってすごい。
人と人の出会いまで生んでくれるんだもん。
望海ちゃんと出会えたのは、オードリーのオールナイトニッポンのおかげ。
リトルトゥースで良かった。

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2023年10月8日

iluxion東京遠征2日目。
会場は、渋谷RING。
前日のライブがとにかく良すぎて、僕はこの日もiluxionのライブを見に行った。
本当は、今回の東京遠征は初日のライブだけ見に行く予定で、それ以降の日程は不参加の予定だった。
でも初日の単独公演が胸に刺さりまくり、そのライブの帰り道に2日目と3日目のチケットも僕は買ってしまっていた。
iluxionのライブに完全に心を奪われている自分がそこにいた。


この日のライブも最高だった。
「チケットを買ってライブに来て良かった!」と心の底から思う内容だった。
すぐに感想を伝えたくなって、並行物販中の望海ちゃんの元へ向かった。 

チェキを撮った後、ライブの感想を伝えた。
リトルトゥースのアイドルだから贔屓してると思われたくなくて、純粋にライブが良くて好きになったという事も話した。
もし彼女がリトルトゥースじゃなかったとしても、僕はきっと彼女の事を好きになっていたと思う。
それぐらい魅力的なライブをするアイドルだと思った。
だからどうしてもその事をしっかり伝えたかった。

その後は、やっぱりオードリーのオールナイトニッポンの話になった。
望海ちゃんの口から「狙っている女」というキラーフレーズが飛び出してきた時は、本当に笑ってしまった。
「狙っている女」とは、春日さんが独身時代に当時付き合っていた彼女(現在の奥さん)の事をラジオで喋る時に、よく使っていた言葉だ。
ラジオを聴いていない人からしたら「なんの話してるの?」と思われてしまうだろうが、リトルトゥース同士の僕たちは、そんな会話で盛り上がりながら二人でずっと笑っていた。

出会ってまだ2日目なのに、まるで昔からの友達みたいな感覚になり、話すのが本当に楽しかった。
お互いの距離を一気に縮めてくれたのは、間違いなくオードーリーのオールナイトニッポンのおかげだ。
同じラジオを聴いているという共通点だけで、年齢も性別も住んでいる場所も、何もかも全然違う二人がすぐに仲良くなれた。
もう二人の間には「リトルトゥースの絆」が生まれていた。


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2023年10月9日

iluxion遠征最終日。
会場となった横浜1000CLUBに僕は向かっていた。
まさか3日間全ての遠征ライブに行くとは思っていなかった。
でも、3日間ライブに足を運ぼうと思わせてくれたのは、紛れもなくiluxionのライブが良かったから。
その一言に尽きる。
この日のライブも最高にカッコよくて「また東京に来てくれた時は、絶対にライブへ行きたい!」そう強く思わせてくれるステージだった。


ライブ終了後。
特典会の会場へ向かった。
望海ちゃんと会うのも、今日で一旦最後になる。
会って3日しか経ってないけど、めちゃくちゃ別れが寂しくなるぐらい大好きなアイドルになっていた。

東京遠征初日に初めて会った時に、望海ちゃんが僕のラジオネームを知ってくれていて、大きな声を出しながら驚いてくれたのがすごく嬉しかったので、その話をした。
すると望海ちゃんが「ラジオを聴いていて『どんだけ読まれるの?』って思ってたから、こんなすごい人と喋れて、こっちこそ嬉しいよ!」と言ってくれた。
普段ラジオネームなんて隠して生活しているから、こうやって他人から投稿の事を褒めてもらえる機会なんて滅多にないから、すごく嬉しかった。
しかも「こんなすごい人」だなんて最上級の誉め言葉までもらえて、ラジオの投稿を頑張ってて良かったなって思った。

会話の後半は、ライブの話をした。
僕は「セツナユートピア」という曲がとにかく好きなのだが、望海ちゃんが「セツナが始まる時、笑顔になってたでしょ!?見えてたよ!」と言ってくれた。
ステージ上から、僕が笑顔になっているのが見えていたらしい。
あんなに大きな会場だったのに、僕の事を見つけてくれて嬉しかったな。


そのままライブを褒め続けていたら、望海ちゃんが「ねえ!しんやめに錦鯉渡辺さんのネタ送った人が、こんなにいい事を言ってくれるの?本当に同じ人なの?」みたいな事を言ってきて、つい笑ってしまった。
「しんやめ」とは、オードリーのオールナイトニッポンで人気の、下ネタのコーナー名だ。
そんな下ネタのコーナーにネタを投稿している人間が、目の前で真剣な顔をしながらライブを褒めていたら、そりゃあ「同一人物なの?」ってなると思う。
望海ちゃんのそのツッコミがおもしろくて、思わず笑っちゃった。

最後は、そんな感じで二人で笑いながら「また絶対再会しようね!」と約束をしてサヨナラした。


こうして、iluxionの東京遠征は幕を下ろした。
本当に一生忘れる事の出来ない思い出の3日間になった。
だって、一生会う事なんてないと思っていた北海道のアイドルと出会えたのだから。
しかもその子がリトルトゥースで、自分の事を知ってくれていて「会えて嬉しいです!」とまで言ってくれて、こんなに嬉しい事なんて他にはない。
あの日、偶然見た望海ちゃんのツイッターに書かれていた「リトルトゥースです」という一文字がきっかけで、遠く離れた東京と北海道に住む二人のリトルトゥースが出会った。
こんな奇跡みたいな出会いある?

全ては「オードリーのオールナイトニッポン」のおかげ。
このラジオがあったからこそ、僕は雨宮望海に出会えた。
そして一生忘れる事のできない素敵な思い出まで作れた。
全てのきっかけを作ってくれた「オードーリーのオールナイトニッポン」には感謝の気持ちでいっぱいだ。


最高にトゥースな3日間だった!

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2023年11月8日


望海ちゃんと最後に会った日から、一ヶ月後の夜。
眠る前にスマホをイジってたら、望海ちゃんのSHOWROOMの配信が始まったので視聴していた。
配信の最後に、僕は一度だけコメントを投稿した。
望海ちゃんが配信を締めようとした時に「おやすみ!」と言ったので、僕もなにげなく「おやすみ!」と一言だけコメントを打った。
すると望海ちゃんがそのコメントに気づいてくれて、次のような嬉しい言葉をかけてくれた。


「あっ、ブーメランチャンネルさんだ!先週の放送で採用されたの聞いて、ニヤッとしました!」


オードリーのオールナイトニッポンで僕のネタが採用されたのを、望海ちゃんが気づいてくれていたのだ。
遠い場所に住んでいるから、なかなかライブに行く事はできないけれど、なかなか直接会う事はできないけれど、ラジオで読まれたら、こうやって一瞬でも自分の事を思い出してもらえるのは本当に嬉しい事だ。


東京と北海道って、果てしなく距離があると思う。
でも、どんなに遠く離れた場所にいても、僕たちの心は「ラジオ」で繋がっているのだ。

望海ちゃんのSHOWROOMの配信が終わった後、その日は少しだけ夜更かしをしてラジオのネタを考えた。
ラジオでネタが読まれたら、望海ちゃんまた気づいてくれるかな?
笑ってくれるかな?
そんな事を考えながら、夜な夜なネタ作りをした。

望海ちゃんがオードリーのオールナイトニッポンを毎週聴いてると思うと、投稿にも力が入るな。
また望海ちゃんを「ニヤッ!」とさせたいな。



ラジオの投稿を頑張ろうと思う理由が一つ増えた。


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