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あいみょんから学んだこと

音楽をあんまり聴かない。
仕事をしている時、読書をしている時、音があると集中力を欠いてしまう。特に文章を書いたり読んだりするときは音が邪魔をする。「音楽を聴く時間」というのも生活の中であんまりない。移動中のイヤフォン得意な方ではない。

そんな私が最近TikTok見かけたダンスユニットにはまった。軽快なステップと高度なダンステクニックに魅了されたと同時に彼らの選曲にも興味が沸いた。若者だ、年寄りだなんて言い方はあまり好みじゃないけど、私は若者ではない。最近の音楽を本当に知らな過ぎて、初めて聞く「最近の音楽」が新鮮でワクワクした。そんな音楽の歌詞から私なりに学んだことや気付きをまとめてみよう。

『君はロックを聴かない』あいみょん

あいみょんのメロディはとても耳に残る。この曲を最初に聞いた時、歌詞に小さな違和感を少し覚えたのが興味のきっかけだった。

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて

君はロックを聴かない
作詞:あいみょん
作曲:あいみょん

私だったら「私の趣味嗜好に近づいてほしい」より「君の趣味嗜好に近づきたい」と考える。「僕に近づいてほしい」という考え方っていままで私の中にあまり存在しなかったとことに気が付いた。
相手に合わせるという選択が今まで人生のなかで多かった。ネガティブな思考に陥りがちでどこか生きずらさや違和感や自信のなさを抱えて生きていると自分のことを思っていたけど、それは考え方の癖がそうさせていたんだと気が付いた。
「僕に近づいてほしい」というのは、僕がそれがなぜ好きか、どうして好きか、自分がとってもよいとおもっているをロジカルに説明できる状況にいる人が発せられる言葉なのではないか。となると、私はほんの小さな事さえ、自分以外の誰かに対して勧められる自信と勧めることへの労力を放棄して生きてきたのではないかと恥ずかしくなってしまった。
仕事ではロジカルな説明が必要だ。絶対効果が得られる最高のアイデアが誕生してもなぜその施策が良いと思ったか、どういった結果を得られそれが自分たちにどういったレスポンス生み成果につながるか、筋道の通った論理的な説明が無ければ人を動かせない。

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんか聴かないと思うけれど
僕はこんな歌であんな歌で
恋を乗り越えてきた

君はロックを聴かない
作詞:あいみょん
作曲:あいみょん

『可愛くてごめん』かぴ

あいみょんに感銘し、Spotifyの楽曲リストをランダムに掛けながらぼーっと過ごしていたら出会った曲。TikTokでも話題になっている音楽。

趣味の違い 変わり者と バカにされても
曲げたくない 怖くもない
あんたらごとき
自分の味方は自分でありたい
一番大切にしてあげたい
理不尽な我慢はさせたくない
”それが私”

可愛くてごめん
作詞:shito
作曲:shito

SNSの拡大、発言の自由が横行する中で誹謗中傷やにおわせtweetなどさまざまな場面で人が人を言葉で傷つけるシーンが増えたように思います。LINEグループでの仲間外れは小学生からPTAの親たちにも起こっていてスマホの普及で利便性が上がった一方、使わなくて良かった気遣いをしなければならなくなったし、見なくていい情報が見えるようになったし、スルーできた言葉を読み返せるようになったり、自分に言われてない言葉に不安を感じるようになりました。『可愛くてごめん』の歌詞は、そういった現代の過度に浴びるデジタル情報から自分を守る肯定感を上げ、守る歌詞だなとおもいました。

Chu!かわいくてごめん
努力しちゃってごめん
Chu!尊くてごめん
女子力高くてごめん
ムカついちゃうよね?ざまあw

可愛くてごめん
作詞:shito
作曲:shito

最後に

私は音楽を作れないし、評論家でもない。たくさんの音楽を聴くわけでもないから批判や評価をするつもりはない。
ただ、音楽は元気になったり背中を押されたり、時代を理解したり、なかなか面白いなとおもった。

『恋におちて -Fall in love-』小林明子 を、不倫の歌ととるひともいれば片思いととる人もいる。自分がおかれた状況によってその曲の受け取り方もかわる。たまには『音楽を聴く時間』をつくって、知らない音楽を貪り聴く時間を持つのも人生を豊かにする大切な行為なのかもしれない。

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