初めての京都音楽博覧会2024、約3年振りの京都旅行で感じたことまとめ(終)
初めて観覧した京都音楽博覧会(クラシック以外の音楽イベント自体初めて)。中高年や家族連れが多くて、とても牧歌的な雰囲気だった。酔って大騒ぎするような輩はおらず、集団ピクニックに音楽がついてきた様な。それでいて、音楽も一流だった。極上の時間だった。この博覧会にしてこの観客あり、なんだろうな(卵が先か鶏が先か)。
会場の梅小路公園も公共交通で訪れやすいし(流石は鉄道好きの岸田さん)、そもそも公園自体の雰囲気が良い。もう、よかこつしかなかろうもん。
今回の京都旅行で気付いたのは、京都は街全体が公共空間なんだなと。市バスの中も、駅のホームも、神社も、大学も、コンサートホールの前庭も、河原も、商店街も、歩道も自転車道も。何処にでも色々な場所から来た色々な人達がいる。彼等の人生、生活がない交ぜになり、さざ波の様な活気が寄せては返し、街が生きる。
残念ながら、車社会には公共空間の繋がりがない。人が歩けないから街が生まれない(宇都宮の復活には期待大)。かつて存在していた村は道路によって破壊されてしまった。凄く色の濃い点は幾つもあるが、それらがまとまるには余りにも隙間が大きい。
僕は京都音楽博覧会と京都の旅で生き返った。一人で音楽を観覧し、一人で街を歩いたけれども、一人ぼっちではなくて、その場その場にいる人達が発する何かと共にいた。
一人旅をしていると、これこそが自分という人間なんだよなと感じる。悩みが消える。自分の良さしか出てこない。草野マサムネが歌っている様に、旅することでやっとこさ自分になれる。
また来させてね、京都。