#小説
一日遅れのハロウィンパーティ
「ハッピーハロウィーン!」
私が鳴らしたチャイムに応え、不審そうな顔でアパートのドアを中からゆっくり開けた宗像先輩に向かって、私は精一杯の明るい声で呼びかける。
宗像先輩は私が所属しているオカルト同好会の男子の先輩だ。
そして私は魔女っぽい衣装、つまり紫色のとんがり帽子に丈の短いマントを普段着の上から身に着けている。いわゆるハロウィンの仮装、コスプレだ。
宗像先輩と同じくオカルト同好会に所属する
【不良品、注意】かわいそうな琴音ちゃんの巻【キャラクター小説】
よく、生きることってメンドいなと思ってしまう。
公園のトイレにやっとの思いで駆け込んだのにトイレットペーパーがなかったときとか、友達と和気あいあいとおしゃべりをしているうちに大好きなポトフを食べ終えていることに気付いたときとか、それに、歯に挟まった食べカスを除去するために爪楊枝を取ろうとして爪楊枝の束を床にぶちまけてしまったときとか。とにかく、そういうとき、生きていることが無性にメンドくなって