あずきばー

物を書くことに慣れていない人の書き物

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物を書くことに慣れていない人の書き物

最近の記事

思いを口にする、というハードル

日曜日ですね。今は職場でコレを書いています。 実は今日、娘のピアノの発表会があったのです。先程「無事終わりました」という簡潔な一文がLINEで飛んできました。 ここ数日の娘さんをなんとなく観察していると、ソワソワとイライラとビクビクが混じり合ったような雰囲気を感じていました。人前で何かをすることに無駄に緊張してしまう、という分かりやすい性格を僕から受け継いだ娘さんにとって、ピアノの発表会という分かりやすいストレスが目の前に迫ってきていたからです。そんなストレスを僕という存

    • 時と共に変わっていく

      僕が学生の頃は″パソコンに詳しい人=オタク″という印象が強く敬遠されがちだった。PCの普及が進み、いわば必需品となってきた頃には″パソコンに詳しい人=憧れ″となった。時代によってこうも印象が変わるものかと考えた事がある。 気軽に出掛ける事が難しい今、いかに家の中を快適に楽しく過ごせる事に目を向けられている。呼ばれ方としてあまり良い印象が持てない″隠キャ″や″コミュ症″という類いの人は、その持ち前の性格から、一人で居ることが多いと思う。むしろ一人で居る方が楽であり楽しくいられ

      • おめでとうございます!

        例のイケメン後輩君にお子さんが出来ました。 例のと言われても、イケメン後輩君?って誰?となりますよね。 ご存じない皆さんのために、過去のいくつかのツイートを置いておきます。 【簡単なスペックがこちら】 【見た目だけじゃなく中身もイケメン】 【スキルはもはやエスパー】 めったに居ないこんな男性ですが、娘さんが生まれた途端、どこにでも居るような父親になりました。 ◆娘さんの話をしだすとデレデレになる(それでもイケメン)。 ◆名前を聞けば「〇〇です」とさらにデレデレ

        • 思い出したので

          10代の終わりにした恋を思い出したのでココに。 僕は時計店に勤めていた。主にアンティーク時計を扱うお店。沢山の時計を沢山のお客さまに購入していただいたのと、元来の忘れっぽい脳みその持ち主なので、殆どのお客さまも、時計も覚えていないのだけれど、彼女に売ったその時計のことは、どこのメーカーのどんな時計で文字盤やベルトの色までしっかりと覚えている。 華奢で白く綺麗な左腕に丁寧に時計を巻いた。セールストークでもなんでもなく「お似合いですね」と声が出た。「お綺麗ですね」とは言いかけ

        思いを口にする、というハードル

          文末が変わった瞬間に

          一人の異性と毎日やり取りをする。 それが通話でもLINEでもメールでも、二人が特別な関係になってそれまでの日常と一番変わることはコレかもしれない。『毎日やり取りをする』。 朝の「おはよう」、お昼の「昼食にはコレを食べたよ」、仕事終わりに「今から帰るね」、夜寝る前に「今日はこんな事があったよ」そして「おやすみ」。 付き合いたての頃は言葉を投げると直ぐに言葉が返ってきて、そんな他愛もないやり取りが楽しくていつの間にか長いラリーが続いていたのに、いつからか投げる言葉が少なくな

          文末が変わった瞬間に

          男性は痛みに弱く 女性は言葉に弱い

          「男性はすぐに痛がり、それをアピールしたがる」という類いのものを過去にたくさん見てきた。同様のツイートでも、沢山の女性からの共感がリプライで書かれているのを少々首を傾げて見ている。 男性が痛みに弱いのは同感(僕もかなりの痛がり)するが、それをアピールしたがるというのは、またアピールしていると言葉にするのが圧倒的に女性が多いからだと思っていた。 我が家では、どこそこが痛いという言葉を結構耳にする。言っている雰囲気や表情などで、痛みの度合い・深刻さは感じられるので(出来る範囲

          男性は痛みに弱く 女性は言葉に弱い

          餃子といえば

          今日は餃子の日である。誰かがそう決めたとか、何処どこの協会が制定したとかの類いではなくて、僕がここに餃子の思い出を書くためだけの餃子の日です。 馴染みのお店の馴染みの餃子。手軽にビールやサワーと飲む時のアテにつまむ餃子。まあるいお皿にまあるく並ぶ羽付きの餃子。我が家では秘伝のレシピがあるという餃子。餃子ひとつ取ってみても色々思い出すものである。 僕にとっていちばんの思い出の餃子は、母親が作る揚げ餃子だ。家族みんなで包む、ちょっとしたイベントのような餃子で、手作りすると美味

          餃子といえば

          特等席には置物が並ぶ

          電車に纏わることばかりをここでは書いている。まだ2つ目なのに、ばかりをとは大袈裟だな。今の僕は電車に揺られるこの時間が1番書きたくなる時なのかもしれない。 扉が開き、降りる人を待つことなく勢いよく足を踏み入れ、目標とする椅子を狩りのような速さで襲いかかり、座席に腰を捻じ込む。座ると同時に腕を組み、目を瞑り、1秒前までの狩人のような動きとは真逆の、置物のようなおじ様が同じ車両の特等席に座っている。 一駅の後、同じように別の狩人がおじ様の隣へ襲いかかり、腕組みの姿勢で置物にな

          特等席には置物が並ぶ

          電車に乗って

          僕は、高校に通うために、毎日2回の乗り換えをして1時間以上電車に揺られていた。電車に乗り慣れた人なら分かると思うが、この車両のこの扉から乗れば乗り換えの時に改札が近い、という理由で、いつも同じ車両の同じ扉を利用していた。 一年生の一学期、ようやく電車にも慣れて来た頃にあの子に出会った。僕よりも少し背の低い、当時流行った鞄を肩から掛けた、ショートカットがとてもよく似合うあの子に。 僕が同じ車両の同じ扉に乗る理由が変わった。15歳の一目惚れ。 乗り換え駅の2つ前の駅から乗っ

          電車に乗って

          物を書くことに慣れていない

          Twitterの140字。 これ以上の文字数で書くことに慣れていない僕が何かを書く。書きたい何かがあるわけでもないのに。 日常の仕事では書き物をすることもあるのだけれど、それは誰かに読まれる類のものではなく、メモの延長であったり記録的な言葉であったり。 じゃあ何故noteを利用するのか。 答えは単純で、ここに書いてみたかったから。 noteを知ったのは何時だったのか、初めて読んだのは誰のどんな記事だったのか、全く覚えていないんです。失礼な話ですね。ただ、なんだか素敵

          物を書くことに慣れていない