たとえ私の言葉が誰にも届かなかったとしても
そう思っては、とてつもない不安に襲われてしまうことが、時々ある。
幼い頃から、私は文章を書くのが大好きだった。大好き、というより、気付けば何かこそこそ紙に書いているような子供だったらしい。例えば、架空の人物を勝手に生み出し物語を書いては「まーた物語ばっかり書いてるの!」とよく母から怒られていたのを、思い出す。10歳そこそこにもなって一人娘がフィクションの世界にどっぷり浸かっていたら、親としてはそれは心配になるだろうな、と今では少し反省もする。だからと言って、悪いとは思ってい