サケに会いに行く。
【鮭】は好きですか?
我が家は家族全員大好きです。
サーモンもイクラも!
これぞ北海道の秋の味覚です。
今回はそんな【鮭】のお話。
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先日、子ども達と一緒に鮭の遡上を見に行きました。
鮭を題材にした絵本を読んでいた娘が「泳いでいるサケみたいなー。」と言ったのがきっかけです。
今はまさに遡上のシーズン。
旬な時期に、旬なものをすぐに見に行ける!というのはホームスクーラーの特権です。
今回おじゃました「ととろーど」は魚道をガラス越しに真横から見学できる施設。
激しい流れに逆らって泳いでいく鮭(他の魚もいる)の姿を観察することができます。
我が家の子ども達も、サケ達の力強い姿に大興奮!
…だったのですが。
最後に娘は悲しくなってしまったのです。
原因はこれ。
魚道の先はプールになっていて、サケ達はそこに集められます。
プールの先は柵。
基本的に、ここから先へ遡上はできません。
今回見学に行った十勝川では、サケは「水産資源」として管理されています。殆どのサケ達はあちこちで捕獲され孵化場へ。
この画像に映っているサケ達も殆どは孵化場で生まれ、人の手によって育てられ、放流されたものという事になります。
私達家族の大好きな「サーモン」も「いくら」も、このような漁業関係者の皆さんの活動があって、食卓にやってきてくれている訳です。
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我が家では、よく鮭のお話を子ども達と読むのですが(北海道ではサケは身近な存在です。)物語とは違う現実に、娘はすっかり意気消沈。
帰宅後に孵化場の仕事をYouTubeで見たりもしたのですが、やはり割り切れないものがあります。
非常に悩ましいところです。
息子は、そこまで考えがめぐらず「魚だねー!」「ジャンプしてるねー!」と最後まで楽しんでいたのですが…。
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後日。
見学の後、我が家の子ども達は見てきたことの「まとめ」をします。
2人共通で「絵日記」、娘はその他に「取材ノート」をつけています。
以下は娘の絵日記。
※他の「まとめ」はブログにあるので、ご興味あったら見てください。
きのう さけを見にいきました。
オスとメスには「見わけかた」がありました。
しっぽが さんかくに きれているのが オスです。
しっぽが きれていないのは メスということに なります。
わたしは さけに しぜんの川で たまごを うんでほしかったのに
プールにつかまってしまって かわいそうだな、と おもいました。
最後の一文は娘の「本音」。
でも
「私、イクラ大好き。」
…と、常日頃から豪語していた娘はこの本音を見学に行った日には言えなかったのです。
娘は自分が帝王切開で生まれてきたことも知っているので孵化場の動画を見た時も、何とも複雑な表情で
「私もお兄ちゃんも、お母さんのお腹を切って生まれてきたんだものね。」
…と言っていました。
5歳児は悩みます。
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娘はしばしば、同様の課題に頭を悩ませます。
これは6月の日記。
川で小学生のお兄さんたちと何かの「稚魚」を捕まえて遊んだ際に「リリースか、持ち帰るか」で大激論になりました。
娘は今まで一貫して「自然側の目線」を大切にしてきました。
…が、今回初めて「人間側の目線(イクラ大好き)」の当事者として、悩むことになりました。
ここから彼女の思考がどの方向性に向かって行くのかは分かりませんが、お天気が悪くなければ、週末にもう少し海に近い小さな川に鮭を探しに行ってみようかなと思っています。
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学びはいつも遊びの先に。
本から得た感動を自分の目で確かめるべく出かけた「遡上の見学」。
そこには確かに力強く生きるサケ達の姿がありました。
息子はこの部分の感動を満喫したと思います。ここ数日、サケのカッコよさばかり話しています。
でも、娘の心には感動以上の大きな「何か」が残りました。
考え、調べ、見て、感じて。
じっくり彼女なりに向き合って欲しいなと思います。
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