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【逆噴射小説大賞】応募自作品紹介 Part1/2

逆噴射小説大賞とは?それは荒野に並び立つガンマンが、「パルプ小説の冒頭400文字」という弾丸で真の男を競い合う情け容赦ない殺戮遊戯……TLには『人が死ぬ』『サイバーパンク』『ダークファンタジー』『ハードボイルド』『深淵の恐怖』『お相撲』『エルフ』『寿司』『ゴリラ』などの物騒なワードが飛び交い、ハートを撃ち抜かれたものはスキを振りまき命を散らす……。ここnoteは砂塵荒れ狂うメキシコの荒野と化した。

ということで私もインスピレーションに導かれるままパルプ作品をアウトプットし、当初の目標通り6作品を脳内ビジョンから抽出できたので、ここに紹介記事を立てておきます。

逆噴射小説大賞は何点でも応募可能です(ただし1人1日に1点まで)。


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ムーブ!ムーブ!トランスミッション!

飛び出すゲテモノ怪獣!響く口径8.8cm高射砲!ナチスドイツの超技術で異世界に転移したポルシェティーガー!つまり完全に趣味だ。「ソートーカッカ」のカナ表記は『帰ってきたヒトラー』のクレマイヤー女史が素敵だったので引用。『ムーブ!ムーブ!トランスミッション!』のタイトルもお気に入りで、トランスミッションは戦車の駆動系とTransition(転移)とmission(任務)も掛けたトリプルミーニングで勝手に一人会心の笑みを浮かべている。個人的パルプ要素を集約した初作品。OP曲はThe Frequencyの『Sunrise』。


アフターダーク・リヴェンジェンス

復讐!父の仇!魔術!ダークファンタジー!つまり完全に趣味だ。オーソドックスにモノローグから始まるシーケンスで当然この後のチュートリアルでゴロツキが魔術に焼かれて悶え苦しむ。仮タイトルは『アフターダーク』だったけど、アジカンや村上春樹要素が強く文学的になりすぎたのでリヴェンジェンスを付け足したら途端にパルプ化したのでおれすげえ。OP曲はCrush 40の『Never Turn Back』。


メイズ・ピロタージュ

小物盗賊・ミーツ・知的宝の番人外界への憧れ持ち8本腕チェーンソーロボット!つまり完全に趣味だ。水晶の単眼でバキバキの未来感を与えないレトロフューチャーの雰囲気。ロボット語難しいね!太古からの伝統に従いカナかな変換で仕上げました。スペースオペラ・ラブストーリー・バディムービー。OP曲は元気ロケッツの『Maker』。


アルス・ザ・ミラクル☆アルケミスト

わがまま系とも唯我独尊系ともとれるキャラ造形、影を引きそうな物語展開でニチアサ枠にも深夜アニメ枠にも対応できる幅を持たせた問題作。つまり完全に趣味だ。最近のニチアサはメタフィクションに踏み入ったアバンタイトルが多くて楽しい。とりあえず錬金術を投げておけばあらゆる事象が許容範囲に収まるので物語の核実験場枠。OP曲はfhánaの『君という特異点 [singular you]』。


ザ・タイムズ・ゼイ・アー・チェインジン

小説の最終章で始まる独白とか、ラスボス前の静寂とかめっちゃ好きなんですよ。つまり完全に趣味だ。どっちの視点から話が進行しても全く問題なし。君は燻製ベーコンを2人分切り分けてもいいし、そんな奴の後ろに回り懐の拳銃に手を伸ばしてもいい。可能性は無限大だが結末はたった一つだ。OP曲はBOOM BOOM SATELLITESの『MORNING AFTER』。


ゾディアック・サイオン

個性的な敵が主人公の目の前に立ちはだかる!痛快なアクション!雄大な冒険譚!つまり完全に趣味だ。少年漫画の連載前予告ってめっちゃワクワクするよね!十二支モチーフでなんの捻りも持たせていないので、物語強度が非常に強く、絶対に強い。OP曲は米津玄師の『飛燕』。


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ということで無事6作品を投稿し終え、他の逆噴射小説大賞作品を読み進めているわけですが、はっきり言ってどれもめちゃくちゃ面白い。しかも物凄い数の投稿数があり、このためにnoteのアカウントを取得した人もいるようだ。もはやこれだけでコロナとドリトスの概念を抽出できるほど逆噴射小説大賞は盛り上がりがヤバく、エネルギッシュな場となっている。とにかくモリモリ読み進めてるけど、かなり脳にクる作品も多く難航しています。みなさん何食べたらこんな文章書けるんですか。ピックアップ記事も執筆してみたいですがちょっと物量が半端じゃないので思案中です。


未来へ

小説執筆は長年の夢だったのでこの逆噴射小説大賞は完全に自己実現の場であり、この上コロナが手に入るチャンスまでやってくるのだから参加しない手はなかった。投稿した作品はできる限り他作品を読まずに己の血肉から汲み取り文字起こしした正にわが身の分身なのでトレンドやヒットチャートとは無縁の世界だ。だが原液をそのまま型に流し込み無理やり固めた感も歪めず、今後400文字制限を撤廃しリライト・続編を執筆する予定だ。というか既に構想がある。

ハードルが異常に低く軽率に小説が書けるため、とにかく参加してみてメリットしか存在しない素晴らしい企画。ダイハードテイルズ並びに逆噴射先生には感謝しかありません。



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