SNSは「思い出し装置」。発信に重要な3つのポイントとは秩父みんなの宣伝部 #4
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SNSは「思い出し装置」。発信に重要な3つのポイントとは秩父みんなの宣伝部 #4

浅見 ゆたか

この記事は、埼玉県秩父で活動するクリエイティブ会社「浅見制作所」がローカルラジオ「ちちぶエフエム」でお届けする“聴いて試してPR!秩父みんなの宣伝部”をテキストにしたものです。

全12回を通して、PRの基本的な考えからブログやSNSの活用法、発信術まで、地方の事業者さんにお役立てできる情報をお届けします!

第4回と第5回は、SNSについて。重要なので2回に分けてお送りします。みなさんは、普段どのように活用していますか? 今回は、実際に活用されているお店の事例を交えて解説していきます。

聞き手:ちちぶエフエムパーソナリテイ 伊藤美裕紀


SNSは「思い出し装置」

浅見:
今回は、このラジオでも一番重要なSNSについてです。みなさん困っているようで、10分に1回聞かれるような気がします。

伊藤:
10分に一回はさすがに嘘だと思いますが、私も含めて何をしたらいいの? と悩んでいる方は多いと思います。

浅見:
伊藤さんはSNSやっていますか?

伊藤:
Twitter、Instagram、Facebookをやっているんですが、Twitterが疎かになりがちですね。つぶやこうと思えばつぶやけるんですけど、これってつぶやくことなのかな? と思って二の足を踏んでしまうことが多いです。

浅見:
わかります。見る側としてはどうですか?

伊藤:
どこかに行くときには、必ずと言っていいほどSNSをチェックしますね。今だと電話ではなくSNSで確認する方は多いんじゃないでしょうか。でも調べると、3年前に更新が止まってしまっている、ということも結構ありますよね。

浅見:
ありますね。

伊藤:
反対にこまめに更新されていると目にする回数も増えるので「そういえば、最近この店に行ってないな。近いうちにまた行こう」って思えます

浅見:
そうですね。SNSのいいところって「思い出させる力」があることなんですよ。今までお店に来たことがない人に魅力を伝えられるのはもちろんあります。けれど、それ以上に来てくれた人たちにもっとファンになってもらえたり、思い出してもらえたりすることができる。いわば、思い出し装置なんです。(確か、キングコングの西野さんが、お土産が「思い出し装置」と言っていた気がしますが、まさにSNSも同じ力があります)

伊藤:
思い出し装置……!

浅見:
たとえば僕はサウナが好きなので、長野県にあるLAMPという宿の「The Sauna」のSNSをよく見るんです。サウナも食事もスタッフも本当によくて。帰ってきて、またSNSを見るんですが、投稿された内容を見て「楽しかったなあ、また行きたいなあ」って思うわけです。

伊藤:
たしかに。思い出しますね。

浅見:
そう。更新されるたびに自分が行った日のことを思い出して、また行きたくなるんです。

伊藤:
なるほど!

浅見:
だから、更新頻度が大事。たまにしか更新されていないと、思い出してもらう回数が少ないんですよ。
ちなみに僕の家から徒歩1分のところにあるラーメン屋の大金星さんは、毎朝必ず投稿しています。しかも、定休日でも投稿してるんです。「今日の限定ラーメンは『台湾まぜそば』です」とか「本日は定休日です。昨日は寒い中並んでいただきありがとうございました。明日からよろしくお願いいたします」とか。

伊藤:
休みの日もですか! 毎日投稿されていると、そろろそろ行こうかなと思っちゃいますね。

浅見:
そうそう。新しいメニューが出ていたり、たまに定番の醤油らぁ麺が食べたくなったり。毎日数秒でも思い出すことになりますよね。そうすると、リピーターが増える。まさに思い出し装置というわけです。

伊藤:
でも毎日やるとなると、誰かに任せるのはなかなか難しいですね。

浅見:
そうですね。ホームページやチラシだと、プロにお願いしたほうがいいんですけど、その分時間もお金もかかります。SNSは無料でできるし、プログラミングやデザインのスキルも必要ありません。誰でもできるんです。本人がやるのが一番いいんですよ。


「等身大」の情報を発信する

伊藤:
まずはSNSが誰でもできるということと、思い出してもらうために更新頻度が重要だというお話がありました。

浅見:
大前提ですね。ここからが本題です。では実際にどのように発信したらいいのか。SNSを使うときに心がけたい3つのポイントをご紹介します。それは「等身大」「親近感」「情報鮮度」です。

まず等身大について。たとえば、みなさんがお店のホームページや紹介サイトを見たとき、キレイな写真を目にするかと思います。でも実際に行ってみたらそうでもなくて、がっかりしたことがあるんじゃないでしょうか。

伊藤:
ありますあります。

浅見:
今はキレイな写真ではなくて、口コミやリアルな情報を求めているんですよ。どこかの企業がまとめたような情報じゃなくて、実際に体験した個人が発信している情報のほうが信頼されていますよね。なかにはインフルエンサーや有名人による宣伝っぽいものもあるかもしれませんが、個人が発信した情報のほうがリアルなものだと感じてもらえます。

伊藤:
たしかに、そうですね。

浅見:
となると、その情報にはギャップがあってはいけないんです。

伊藤:
第1回の「地方の事業で集客やPRをするには?大事な心構え」の回でも話されていましたね。

浅見:
そう。Instagramでキレイな写真が投稿されていて、実際に行ってみたら全然違う。これがギャップです。「インスタ映え」という言葉がありますが、華やかに見せることで見られる回数は増えるかもしれません。けれど、僕たちがSNSを使う理由はただ見てもらうことではないですよね。思っていたのと違ったというギャップが生まれてしまうことは、お客さんに対しての裏切りになってしまうんです。

伊藤:
そうですね。

浅見:
だから発信するときだけ頑張るのではなく、普段からお店をキレイに保ったり、盛り付けを工夫したりする。その積み重ねが大切です。等身大の姿を磨いてそれを見せることが重要なんですよ。

伊藤:
SNSはよい情報だけではなく、悪い情報も拡がってしまうので注意したいですね。

浅見:
小手先で発信するのではなくて、よいものを作り続ける、お客さんのために工夫することが一番効きますよ、ということですね。


気軽に話しかけれられる「親近感」

浅見:
SNSのいいところは、相互コミュニケーションが取れることです。いいねをしたり、コメントしたり。誰かに勧めたいと思ったときは、リツイートやシェアをすることができますよね。信頼できる人から紹介されることで、また誰かの身近な存在になれるんです。
反対に、ヴィトンとかエルメスみたいなブランドだと世界観が大事です。キレイな写真や商品だけの写真で世界観を見せる。でも僕たちが目指すのは、相手と距離を縮めて身近に感じてもらうこと。コメントしやすい、馴染みやすいことが重要で、それを意識してほしいです。

伊藤:
普段から行くお店と考えると、そうですね。

浅見:
僕が昨日行っていたホルモン屋の一番館のママさんはTwitterをやっているんですが、お店のママもTwitterのママも距離感が近くて。親近感があるんです。お店に行ったことをつぶやいている人がいたら、コメントする。「ご来店ありがとうございました。またお待ちしています」とか「ありがとうございました! お腹空かせてまた是非」とか。投稿される内容に人柄が滲み出てるんです。

伊藤:
たしかに、親近感がわきますね!

浅見:
そう。このやりとりを電話やメールでやるのは大変だけど、SNSだとできるんですよ。実際に、Twitterを見て来店する方が増えているそうです。コメントじゃなくて、いいねを付けるだけでもいいですよ。

伊藤:
お店からいいねが付くと嬉しいですもんね。

浅見:
行ってみよう、また行こうって思うじゃないですか。その距離感が絶妙なんです。


情報は「鮮度」が高いうちに届けよう

伊藤:
等身大の自分をPRすること、親近感のあるコミュニケーションを取ること、そして3つ目が情報の鮮度が大事です、ということですね。

浅見:
その通りです。今は簡単に情報を発信できますが、昔は1枚のメニュー表を作るためにフィルムカメラで撮影して、文字と写真で1枚にデザインして、印刷して……と、かなりの時間と労力がかかっていました。

伊藤:
そうですね。お客さんに届くまでに何段階もありました。

浅見:
でも、今はみんなが持っているスマートフォンで写真を撮って、すぐに発信できます。とくにInstagramだと、フィルターを使って美味しそうな料理の写真を簡単に撮れますよね。ちゃんとしたカメラを使えなくても、編集ができなくても、すぐに情報を発信できる。

伊藤:
誰もがいつでもできる時代になりましたね。

浅見:
そう。なので、今はその情報がどれだけリアルタイムのことであるかが重要視されています。情報は鮮度が高いうちに発信しましょう

伊藤:
「今日は12時オープンになります」とか「明日は臨時休業です」とかって、大事な情報ですよね。

浅見:
営業している、ということだけでも大きいんです。

伊藤:
たしかに。元気に営業していることだけでも、事前に知れると安心ですよね。

浅見:
情報は、その瞬間からどんどん鮮度が落ちていきます。戦略として情報解禁日を決めてすぐに発信しない場合もありますが、基本的に情報は早ければ早いほど受け取る側にメリットがあるんです。

伊藤:
情報解禁まであと何日! というPRの仕方は、かなり特別なことですよね。

浅見:
そうそう。発表まであと何日! と焦らすことで興味を引く方法もありますが、それは稀なケースです。オープン時間や今日の限定メニューとかは、早いほうがいいですよね。

伊藤:
それをやっているお店はありますか?

浅見:
ヤッホーパンさんはInstagramの「ストーリー(24時間で投稿が消える機能)」という機能をよく使っているのですが、「今日は〇〇パンがまだあります」と販売状況を投稿されているんです。

伊藤:
リアルタイムで知ることができるんですね。

浅見:
まだあるなら買いに行こうかなって思いますよね。そして、売り切れになると「売り切れました!」と投稿されるんです。よかった、売り切れたんだ! て嬉しくなるんですよ。

伊藤:
見守ってる感があります。親近感にもつながりますね。

浅見:
そうなんです。今回お話しした3つのポイント「等身大」「親近感」「情報鮮度」は、一番星さんも一番館さんもヤッホーパンさんも実際にやっています。
等身大の姿で親近感がある投稿をし、鮮度の高い情報を届ける。この3つをやることで、どんどんファンが増えていったり、ファンの愛が深くなっていったりする。すごく効果が高いとことをやっていますし、それができるSNSの秘めている力を感じますよね。

伊藤:
たしかにそうですね。今日も盛りだくさんの内容でした。

浅見:
いろいろと話しましたが、楽しむことです。楽しんでやっている人の投稿は、見ている側も楽しいですから。

伊藤:
そうですね。では、どのSNSをどのように活用したらいいのか。これは次回くわしくお届けしたいと思います。今回ご紹介した3つのお店のSNS、ぜひチェックしてみてくださいね。

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次回は、今回の内容を踏まえて、
「SNSは使い分けが重要です!」という内容をお届けしてまいります。
次回もお聴き逃しなく!
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話し手:浅見制作所 浅見 裕
聞き手:ちちぶエフエムパーソナリティ 伊藤 美裕紀
書き起こし・編集:(株)リモートストーリーズ 井上かほる


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浅見 ゆたか
サウナランドWeb版編集長 http://saunaland.jp / 埼玉横瀬町のクリエイティブ会社「浅見制作所」 / サウナコミュニティ&イベント「#川とサウナ®︎ 」/ シェア別荘ミノペンで完全プライベートのフィンランド式マイサウナを作りました