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【詩】相棒

地底での暮らしにも慣れてきた
降り続ける細かい土埃にも
ドブ臭い排水溝にも
建て増し続ける九龍城にも
今日も私を連れ回すのは
目に猛毒らしい薄明かりの道を
大きな尻を揺らして闊歩する相棒だ
私の目は既に潰れてほとんど見えない
なぜか平気な白豚だけが
この世界の王様だ
盲導豚はけして鳴かない


水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。