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初心者必見!評価されるゲームを作るための3つのルール @Unity1週間ゲームジャム

▼パーティー師匠あける for iOS
https://apple.co/3qHfKc9

▼パーティー師匠あける for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.azabulabo.partyakeruorigin

■月曜日:Youtubeで今回のUnity1週間ゲームジャムの存在を知る。
■火曜日:M-1グランプリの録画を見る。
■水曜日:ゲームジャムに参加してみようと思い作り始める。

このようなゲーム制作のコンテストは参加することに意義がある、で良いと思う。でもせっかくなら上位を目指すべきだと考えることにした。これもまた一つのゲームである、と。

今回のコンテストのお題は「あける」というテーマでゲームを制作せよとのこと。
作り始めるにあたり、まず3つのルールを定めた。

1. 10秒で終わること

自分のゲームに与えられた時間は10秒とした。

作ったゲームを遊んでもらえることは非常にまれな機会だと思う。
無料で遊べる高品質なゲームはちまたに溢れかえっている。ましてこの新人のド素人が作ったゲームに向き合ってくれる人は一体どれほど暇....いや人格者なのだろう。
いずれにしても自分のゲームがそういう方々の時間を奪うことになる、という事実を肝に銘じなければならない。そうなるとゲームの設計には自ずと慎重になる。

「10秒」の内訳だが、ルールの理解に3秒、ゲーム本編を残り7秒とした。Youtubeの広告が5秒でも長いと感じることを考えるとかなり甘めの設定だが、この場では一旦それで良しとする。この時間内に面白さを味わわせなければ失格だ。それ以降は仮に評価が下がらずとも上げることはまずできない(少なくとも自分の技術では)。当然スクロールして説明文を読ませたりする時間はない。

これは漫才の日本一を決めるM-1グランプリに似ていると思う(火曜日に見た録画の影響をだいぶ引きずっている)。どちらも審査員の前で自分のネタを披露する場だからだ。
ただしこちらの出場者は10組ではなく数百組。しかもそのほとんどが恐らく自分と同じ素人である(失礼)。自分ならそんなカオスなコンテストの審査員をするような苦行は絶対に引き受けないだろう。ゲームジャムが参加者同士で投票させる形を取っているのも至極当然である。
※ 漫才コンテストの審査員は、各ネタで最初の笑いが起きるまでにどれくらいの秒数がかかったかを必ず計測している、ように見える。

今の自分には技術力も知名度もない。だからこそ10秒以内にゲームのサビを突き付けて、観客の心を揺さぶるのだ。そこで失敗したらもう後はない。

2. ムキになれること

要は"やり込み要素"のことである。先の「10秒で終わること」と矛盾するように見える。だが恐らく両立は可能だ。

モンストなどに代表されるソシャゲに置き換えてみる(業界のこと知らないので変なこと言ってたらゴメンナサイ)。そうしたゲームのユーザーを例えば課金額でライトユーザーとヘビーユーザーに分けるとする。比較的少数のヘビーユーザーのおかげで大多数のライトユーザーは時間以外の対価を払わずにゲームを楽しむことができる。しかし裏を返せば大勢のライトユーザーがいるからこそヘビーユーザーは優位を感じ、さらにゲームに没入することができるのだと予想する。双方のバランスを保つべく、他にも周到な仕掛けが幾重にも張り巡らされているはずである。

今回の作品「パーティー師匠あける」に関して言えば、ライトとヘビーの物差しは"時間"となる。それでライトユーザーは数秒遊んで評価を下し別のゲームに移っていくユーザー、ヘビーユーザーはスコアを狙いに何度も挑んでくるユーザーと定義した。このヘビーユーザーだけをムキにさせる要素があれば良い。ライトユーザーまでムキにさせ(時間を使わせ)ようと躍起になってはいけない。ライトユーザーは一定時間以上は絶対に遊ばないのだ。無理やりとどまらせようとしても満足度を下げるだけの結果に終わる。

やりこみ要素をシンプルに組み込める手段は対戦要素だ。人の争いに終わりがないことは歴史が証明している。今回は安直にランキングという形にした。とはいえ単純に時間をかけれたユーザーだけがランキングに載るような仕掛けは避けたい。新しくこのゲームに触れてくれるユーザーも公平に歓迎したいからだ。
ただやり込み要素をハイスコアランキングのみとするのはさすがに申し訳なく感じたので、最高スコアと最低スコアの二軸のランキングを設けることにした。これは思いのほか好評だった。

またランキング登録名をランダムで変更できるという要素を実装したが、これは不評だったように感じる。ランキングがまるで暗号表のようになってしまった。
※ これにはユーザーの民度を信用できていなかったという側面もある。自由に名前を登録させてしまうと、ランキングが「う○こ」や「○んち」で埋まってしまうと危惧したのだ。しかし実際には他のゲームでそんなことは起きておらず、unityroomの高い民度に驚かされると同時に、自分の交友関係を改めて見つめ直す良い機会ともなった。

このやり込み要素についてはまだまだ明らかに不十分であり改善点を挙げればキリがないのだが、すべての否定的で貴重なご意見を地に落とす用意はできている。
「時間がなかった」。
「1週間」というタイトルはかくも偉大だ。

3. 笑顔になれること

「日本を元気にするYoutuber岡本吉起(おかもとよしき)です!」。
岡本氏のYoutubeチャンネルは必ずこの言葉で始まる。氏はあのストリートファイターを生み、さらにモンスターストライクをこの世に送り出した伝説級の人物である。そして現在数千人規模の登録者を持つYoutubeチャンネルをほぼ毎日更新されている。まだまだ先へ進もうとする氏の情熱は衰えを知らない。

今年は暗かった。多くの人の生活が一変した。街中で人の笑顔を見る機会も少なくなったように感じる。追いかけていた夢を一旦あきらめた人も少なからずいたと思う。
「日本を元気にする」。毎日聞いている言葉を思い出した。自分もこのゲームを通して微力ながらそれに貢献できるかもしれないと思った。

本作は主人公「あける」がポテトチップスの袋を「あける」というゲームである。ぼやけていた彼の存在が自分の頭の中で徐々に輪郭を見せてきた。
"あける"は友だちを作るのが苦手だ。誰かを楽しませたい、喜ばせたいという気持ちは人一倍抱いている。でもいかんせんその表し方が下手くそすぎるのだ。どちらかといえばやらなくてよいことに、なぜか日々もくもくと取り組んでいる。そしていざ人前に出れば頼まれてもいないのに盛大にポテチをぶちまけて誰かを傷付ける。

そんな"あける"の悲壮な背景があるからこそ、彼が自分の部屋でポテチを何度もばらまきつづける姿に涙とも笑いともつかないエンタメが生まれると信じた。
あけると同様に自分も決して器用な性格ではない。自分が誰かを笑顔にできる可能性があるとすれば、このいびつな世界を覗いてもらうこと以外は思い付かなかった。

言うまでもなく「ポテチの開けかた」と「友だちができること」の関係は、ゲーム内もリアルでも皆無である。それでも"あける"は練習し続ける。彼だけは友だちを作る唯一の手段がポテチを上手に開けることだと信じて疑わないのだ。
ふとゲーム開発者を志す人々の隊伍に加わったばかりの自分と重なる。いつか自分が開くささやかな「パーティー」に誰か来てくれるのだろうか。その時ポテチの開け方を間違えずに済むのだろうか。そんなことが頭をよぎり胸がキュッと痛みだす。

■水曜日~:制作
■日曜日:投稿完了

作品を投稿してすぐ、ゲームのURLを数少ない友人に送った。初めての経験で緊張する。するとめっちゃ笑ったという感想。いつも人をおちょくってばかりの友人が素直に褒めてくれた。よかった、自分はまだ生きている。胸が熱くなった。
翌日、彼はとんでもない最低点を自慢げに見せてきた。その記録は断トツすぎて未だに破られていない。彼はこういうゲームに対しては間違いなくムキになり、そして高い確率でランキングの登録名を「う○ち」のようなものにする。登録方式をランダムにしておいたことに心から安堵した。
※ もっとも真剣にムキになればそのような単語にも計算上数十万回に一度は巡り会えるはずである。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
よければ「パーティー師匠あける」の部屋を覗いていただければ幸いです。

▼パーティー師匠あける for iOS
https://apple.co/3qHfKc9

▼パーティー師匠あける for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.azabulabo.partyakeruorigin

・Unity1週間ゲームジャムを知るきっかけになったチャンネル
UnityLive
https://youtube.com/channel/UCee7U0mnWxA-0i6lCx5N73Q
・Unityと岡本吉起氏を知るきっかけになったチャンネル
ひろはす ゲームクリエイター養成所
https://youtube.com/channel/UCmrZx6L5NT_onReOmWhO3ug
・日本を元気にするYoutuber
世界の岡本吉起Ch
https://youtube.com/c/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E5%90%89%E8%B5%B7Ch


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