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東京探索記 22 四谷の夜

夜の四谷 須賀神社へ。

昼間は外国人観光客でいっぱい、今もそうなのかな?、の須賀神社の男坂。夜はどうなのだろう。

四角いのは汚水枡蓋。マークから古いものらしいです

ほとんど人はいませんね。でも少しはいました。男子2人、どうやら何かの撮影でもしようとしているのかな、一人が階段を上り下り。もう一人が階段の上でスマホを構えて、映りがどうのとか、こうのとか。

男坂上から。向こうに見えるのは東福院坂


階段上からの写真を撮ってから今度は女坂へ。

女坂。上から

こちらはほんとうに誰もいません。男坂は映画「君の名は」で有名になり聖地となりましたが、女坂はそのような機会には恵まれず。でもこちらの階段は風情があります。

女坂。下から


女坂から斜め下方向から鳥居をズームアップで広重の浮世絵風に撮ってみました(^^)

歌川広重だったらこんなアングルで描くかな?

さて再び男坂へ戻ると、階段の上に仲良そうな若い男女の姿。夜の静けさのなか、誰にも邪魔されず、二人だけの想いを共有できる時間です。


ここらへんで須賀神社とは別れを告げて、闇坂(くらやみ坂)へ。坂の片側に墓地が広がっていて、反対側も草木が鬱蒼を繁っていたのでしょう。そのために昼なお暗し、くらやみ坂。

そんなに暗いと治安・防犯上物騒ですよね。いまは街灯が煌々と輝き、この写真のように照らされて、お化けも出る幕がなさそうです。

この後は、昔の川跡の水源の公園から川跡の今は路地となっている住宅地を抜けていきます。

その様子はこちらにまとめました。

路地を抜けた後は坂道をゆるゆると上って台地の上に。
写真を撮っていませんが、鉄砲坂という名の坂道です。鉄砲坂の名の由来は、細長い窪地があってそこを射撃訓練場に使っていたから(江戸時代、明治~昭和初期に命名されることが多い)、鉄砲組が住んでいたから(こちらは江戸時代の話)のいずれかが多いです。この場合はどちらでしょう?いずれにしろ古い坂であることは間違いありません。

台地へ上ったらそのまま赤坂方向へ向かい、跨線橋を越えます。落下防止のために頑丈な金属製の網々が付けられてます。そのため、夜だと下を通過する中央線、総武線は音だけしか聞こえませんでした。

跨線橋を渡るとその先は赤坂御所とその前を走る鮫河坂。ここは通る人、通る車もほとんどありません。観光地、住宅地とはかけ離れた聖なる場所ですから。その赤坂御所の先端部に位置するのが迎賓館。今は一般公開もされているそうですが、夜の雰囲気はまた違いますね。門周りは明るく、繊細につくられた門と柵が照らされて綺麗でした。そして奥の建物は夜の闇の中に厳かにたたずんでいました。
ここまで純日本の神社、路地を歩いてきたので、ここは全くの別世界。


最後にもう一枚。これは須賀神社の向かいにある東福院坂上から見た男坂の風景。V字谷というのがはっきりとわかります。


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