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夢を語ること、信じてくれる人がいること

「書くことを仕事にして、それで生きていこうと思っている」
昨日、初めてこの気持ちを人に伝えた。


この歳で夢を語るのは恥ずかしい

今まで、インスタやnoteには書けたけれど、リアルの友達や家族には言ったことがなかった。
会社を辞めると伝えて何をするのかと聞かれても、
「ちょっとパソコンでできる内職でもしながら、次また働きたいと思う時まで少しのんびりしようと思ってる」
と、ぼやかして伝えていた。
自分が本気で書くことを仕事にしようと思っていることを伝えるのは恥ずかしかったから。「何言っちゃってんの…?!」と思われるのが嫌だったから。

「文章を書く仕事向いてると思う!」

昨日、記念すべき第一号となってくれたのは、以前働いていた会社の先輩。
一緒に働いている間からかれこれ7.8年間、チームであったあれこれ、とんでもない部下や上司の話、仕事中にあったあり得ない話などを綴ってその先輩に送りつけていた(仕事して)。
先輩は私のそのメールを非常に面白がってくれ、
「寺西は文章を書く仕事向いてると思う!ブログとかやってみたら?エッセイとか書いたら?私読むよ!」
とかなり前から一緒にお酒を飲むたびに言ってくれていた(と言うことは週2くらいで言ってくれていた)。

うーん、ブログか…エッセイか…
何かしら書く仕事をしたいとは小学校から思い続けていたが(それが漫画だったり小説だったり脚本だったり、コロコロ変わった)、エッセイは考えたこともなかった。文章を褒められるのは嬉しかったけれど、その時はピンと来なかったし、2日くらいしか書かないでパスワードが分からなくなったブログが既にいくつもあったから。
その後、仕事も忙しかったりプライベートで遊びすぎたりして、「何か書いてみようかな」、と気になってはいたものの何も行動に起こさずに5.6年が経った。

そして去年、天国のような楽しくてたまらなかった転勤先から都内の本社に強制送還された。全ての自由が奪われた私は、「ずっとこのまま会社の愚痴を言い続ける人生で良いのかしら?」とふと思った。
その時、「エッセイを書いたら?」と言う先輩の言葉を思い出した。
「なにかインスタでも始めたらいいことあるかな?フォロワー1000人くらいになったらすごいな」と、現実逃避のつもりでインスタに日記を綴り始めた。
インスタに文章を書くのは楽しくて、1年で読んでくれる方も増え1万人に。1000人で人生変わるかもと思っていたけれど、1万人になっても残念ながら人生に何の変化もない。
でも、SNSに自分の気持ちや考えていることを公開することや、人に文章を読んでもらうことへのハードルは下がった。
そして、面白い、共感すると言う方も増えてきて、どうやら自分の駄文でも内容は相手に伝わっているらしいことは分かった。

それがちょっとした自信になって、登録しては案件応募もせずに終わっていたランサーズに再び登録。ダメ元で初めて案件に応募して、テストライティングを経て書く仕事を継続でもらえるようになった。
今後どうなるか分からないけれど、このまま書く仕事を続けていきたい、いやなんとか続けていってやる!と思っている。

人生を変えるきっかけをくれた一言

どう人生が変わるのかは分からないから大袈裟かもしれないけれど。でも全部、きっかけはこの先輩の
「文章を書く仕事が向いてると思う」
と言う言葉だった。
私の決意表明に先輩は驚いた様子も見せず、
「ホラ言ったじゃん。絶対向いてると思うよって」
と。
拍子抜けした。

未経験なのにフリーになりたいと言い出したこと。
安泰な会社の正社員を辞めて、もしかしたら明日仕事を切られるかも知れない仕事をすること。
稼げないでフェードアウトしていく人が多い仕事であること。
しかも独身一人暮らしで。
文字にしてみると我ながら何とまぁ夢見がちなんだ。

やれなくても、「やる」

そんな突飛な後輩の発言を
「大丈夫大丈夫、寺西ならやるよ」
と言ってくれた先輩。
「やれるよ」じゃなくて「やるよ」が、信じてもらっている気がして嬉しかった。
そう、やれるかどうかは分からないし、現状の能力ではやれないかもしれない。
でも私は、「やる」。

根拠なしに信じてくれる人がいると言うことがこんなに心強いとは思わなかった。
まだ他の人には恥ずかしくて言えないけれど、本当に自分は大丈夫かな…とんでもなくアホなことを始めてしまったのではないか…?と不安だった気持ちが晴れた。
やればいいんだよ、やれば。

さぁ、もう先輩に話してしまったのだから後戻りはできない。
途中でフェードアウトなどしないでチャレンジし続けるぞ!
失うものは何もない。前進あるのみ!


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