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アーユルヴェーダにおける健康診断

前回の投稿の続きです。

 現代医学は、医者になるために、医者になりたい人が学ぶ科学だが アーユルヴェーダは健康で幸福でいたい人が学び科学である。
 例えば、現代医学だと、健康診断は医者がしますね? 血液検査をして レントゲンをとって、採尿して、心音聞いて、など 医学を学んで医者になった人が、検査をして健康かどうか診断します。
 ところが、アーユルヴェーダは基本的にみんなが学ぶ科学ですから、アーユルヴェーダにおける健康診断は、自らアーユルヴェーダを学んで、自ら行うものです。

Sama Dosha Sama Agni Sama Dhatu Mala Kriya Prasanna Atma Indriya Manah Svasthya Abhidhiyateh

(ドーシャ、アグニ、ダートゥ、マラの排泄が均衡で、魂と感覚器官と心が整っていると、これは健康である。)

 このように学んで、自分の体調がこの通りであるかどうかを見て、自分が健康かそうでないのかを診断します。

1)身体が機能していて、痛みや不快感がない状態
ドーシャの均衡(Sama Dosha)

2)食欲があり、消化力も順調
→ アグニの均衡(Sama Agni)

3)体力があり声や色艶が良好である
ダートゥの均衡(Sama Dhatu)

4)排便排尿が順調で、運動すると適度に汗をかく
マラ排泄の均衡(Sama Mala Kriya)

5)内側から幸福感と満足感が溢れている
→ 魂が整っている(Prasanna Atma)

6)5感が正常に働く
→ 感覚器官が整っている(Prasanna Indriya)

7)睡眠良好で、悪い夢をみず、朝も清々しい気分で起床でき、記憶力や理解力等正常
→ 心が整っている(Prasanna Mana)

 このように健康かどうか自分で判断できますね。 基準値みたいなものを設けて、わざわざ疾患を探すというような流れは、アーユルヴェーダではありません。
 健康や幸福の主体は、自分にあります。 本人が健康と思えば、健康なのです。 本人が幸福と思えば、幸福なのです。

 基準値と比べて、その人が健康かどうかを決める。 基準値から外れると、病人認定する。 こういった健康の測定はアーユルヴェーダにはありません。  よく考えれば、例えば血圧の基準値も昔と今とでは大きく違いますよね。 昔は180以上で高血圧と言われていたり、 時には40代だと140が平均値、50代で150、60代で160が正常と言われる時代があったり、 また別の時代には、年齢プラス50/90が正常と言われたり。 例えば、60歳であれば下の血圧は、60+50=110が正常で、 上の血圧は、60+90=150が正常と基準値を決めて、それと比較して健康診断を行い、病人認定されれば薬が売れます。
 
 こういう流れを見て、さて皆さんは何を思ったり考えますでしょうか?


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