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【詩】斑雪 (はだれゆき)

心に降り積もり続けた
あの雪は

長い冬を越え
僕の足元

春に消えゆく

“斑雪“

“消えやしないさ“
何度も何度も
ふたりの空から
降り積もり続けた
あの雪は

冬の始まり
“プロローグ“


一度も消えることなく
降り積もり続けた


“儚い想い“



やがて春が来て
何もなかったように
街は色を取り戻す

あなたはあなたの色を
僕は僕の色を

足元には
忘れていた
落としものが
少しずつ顔を出す

降り積もったあの雪は
“あなたの想い“


あなたに積もり続けた
“僕の想い“

そして今、足元に残るは

春を迎える

“斑雪“ と


拾い忘れた

“今“

という名の
落しもの

“消えないで“

“消さないで“


願っても
やがて必ず消えゆく
この雪は


春を迎える
“エピローグ“


“神様“


もう一度だけでいい


出逢った頃
降り積もった

目も開けられないほどの
純白(まっしろ)な想いが…

どうかふたりに
降り積もりますように


たとえそれが

必ず消えゆく



“斑雪“



だったとしても・・・。


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