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「地方移住と地方医療に興味がある人」にとって役立つかもしれない感想文

みなさまこんにちは。柔道整復師・整体師・パーソナルコーチのAYUMIです。noteでは日々の勉強や読書の感想を「ココロとカラダを整える」ことに活かせるように書いています。

ほぼ自分のアウトプットのために書いていますが、誰かの参考になるかもしれないと思い、noteに残しています。


本日の本の紹介

本日はこちらの本の感想文です。

この本を選んだ理由

本の帯に「現役医師が描く、医学エンタメ」と書かれているのが気になりました。しかも産婦人科の話! 

私は子宮筋腫で2回手術したのですが、産婦人科医にはかなりお世話になりましたし、子宮筋腫をキッカケに私はココロとカラダの両方をケアすることが本当の健康な状態だと思うようになりました。産婦人科の仕事ってどんなものなのかを知りたくて読んでみることにしました。

何が書かれている?

都内の病院勤務の産婦人科医が、突然伊豆の病院に異動を命じられ、地域医療の現場の過酷さに潰されそうになりながら仕事をしていく様子が描かれています。先輩医師や教授の行動や言葉から、地域医療とは何か、地域で働く医師として大切なことは何かを学んでいく物語です。

この本から学べること

①医療は移住の決め手となる重要な要素

地方へ移住するときに考えることは、安心して住める場所かという事かと思います。安心を構成する一つに医療の充実があると思います。

この本の中に出てくる田川先生の言葉が印象に残りました。

医療というのは社会のインフラだ。だから病床数は自治体ごろに細かく制定されている。ということは、人口が増える見込みのない場所に、今後病院が増えることもない。
移住する人が一人、また一人と増えていけば地方は活気を取り戻すかもしれない。そうすれば病院だって増えるかもしれない。

あしたの名医

移住と医療というのは密接な関係があることが分かります。

②地方医療の現実と課題

病院数が少ない、医師の人数も少ない、病院が遠い。これは地域医療の現実で課題だと思います。

私は夏休み期間中は長野県の蕎麦屋の手伝いのため田舎に住んでいた時期がありました。とても良い場所で大好きですが、もしここに住んだとして一番困るのは、医療だろうなと思いました。今は元気ですが、年を重ねるにつれ病院は行くだろうと思うからです。

急に倒れて救急搬送となった時に、病院数が少ない、医師の人数も少ない、病院が遠いという田舎の医療体制だと、助かる命も助からない場合もあるかもしれません。ドクターヘリもありますが、夜は飛ばなかったり、着陸場所が無かったりで難しい場合もあるようです。

地方の病院で働く医師たちは、東京では当たり前の充実した機械、医師の人数(医療従事者の人数)という条件を捨てて、今の現場で出来ることを判断し行動することになります。このような医師の日常(この本を読んでいると日常というより戦場ですが…)が書かれており、地域で働く医師の大変さが伝わります。

これは今後いろんな地域で出てくる課題だと思います。実際、都心部以外ではほとんど医療機関も医療従事者も足りていないのではないでしょうか。超高齢化社会を迎えつつある今、この課題に対してどう向き合うかというのは避けて通れないと思います。

③移住した場所で自分に何が出来るのか、何をするのか。

ここは移住希望の私にとって、とても参考になりました。

前述した通り、私は夏から秋にかけて田舎の蕎麦屋を手伝っていました。それまで私は長野県に行ったこともなければ、蕎麦屋で働いたこともないし、蕎麦の知識もゼロの状態でした。仕事で「長野に行きませんか」というお話をもらった時、仕事内容などは関係なく、ただ、”山が好き”という理由だけで「行きます!」と返事をしてしまったんです。

何も知らない私が、田舎で蕎麦屋をやることに…。私は地域の人に頼るしかありませんでした。蕎麦のこと、地域のこと、生活のこと、住民のこと、全てを地域の人に教えていただきました。皆さんのおかげで私は長野県の田舎で生きていけました。

そこで思ったんです。私は地域の皆さんにたくさんの事を教えてもらったけど、私がみんなに出来ることはなんだろうか。関東と長野の2か所で生活した私だから出来ることって何だろう?と。

本の中では伊豆で働く医師がこのような発言をしていました。

<東京から伊豆に移住を決めた医師>
伊豆の人たちは、私にとって家族だから。医療で恩返しするのが私の使命なの。

あしたの名医

<東京から単身赴任で伊豆に来た医師>
我々は東京の奴らが知らない事情を知っているし、この土地の未来のために何ができるのかを日夜考えることができる。東京からしか世界を見ることができない者には、決して養われない世界だ。

あしたの名医

<伊豆の病院の老教授>
その土地と向き合うからこそ、見えてくる課題がある。それに対して自分がどんな役割を担うのかを考えるのが、医者の本来あるべき姿だ。

あしたの名医

自分が出来ることでその地域に貢献する。それが大切な考え方だということが分かりました。自分がやりたいことだけではダメなのだと思いました。


まとめ

軽い気持ちで手に取ったこの本ですが、緊迫した出産現場の裏側の医師の動きや感情に読んでる途中で涙ボロボロ…、しかも地方の医療のことが書かれていたので、「私のために書いてくれたんですかーー(涙)」と言いたくなる本でした。

私は長野県に行く前からシェアハウスを作りたいとずっと思っていました。でも長野県での滞在を体験してみて、シェアハウスには医療や介護の要素を盛り込むべきという考えに変わってきました。

田舎で病院を増やすことも医療従事者を増やすことも難しい現状を踏まえた上で、私に出来ることは何だろう? そこで思いついたことが、住民のコミュニティをうまく使って、自分たちで予防医療や予防介護の意識を高めて健康寿命を伸ばすサポートをすることです。

病気になってしまったら医療機関を受診するしかないのですが、病気にならないように運動のサポートをしたり、自宅介護をする人のサポートをしたり、正しい健康情報をお伝えしたり、そのようなことなら私にも出来るかもしれない。その活動拠点として、多世代が一緒に活動するシェアハウスを作ろうと思ったんです。

シェアハウスも出来るかどうかも分かりませんし、地域にとって良いものかも分かりません。ですが、今の私は月に1回長野県に出張して整体をすることは出来るので地道にやっております(詳細は以下参照)。

未来がどうなるのか楽しみです♪


あゆみ屋情報


🌺女性専用整体&パーソナルコーチング(新宿)
新宿のレンタルサロンで整体とコーチングを行なっています。詳細と申し込みはこちらです。

🌺女性専用整体(開田高原)
長野県木曽町開田高原に月に1回出張して整体を行なっています。詳細と申し込みはこちらです。


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