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指示待ち人間と言われない!スキル「主体性」を身につけよう!

夏はもうすぐ!中長期予報によると、今年の夏は例年以上に暑くなるとのこと、体調を整えて夏に備えていきたいですね。
そんな私は外部人事の仕事で高校訪問の真っ最中です。時には、自転車で爆走しながら移動する日々。6月・7月で、都内近郊50校にお伺いします。皆さまも、暑さ対策として水分補給はしっかりとって過ごしてくださいね。

さて、今回は「主体性」についてのお話です。仕事に主体性を持ちましょう、指示待ち人間にならない!という文言もすっかり聞き慣れたかと思います。もちろん「指示待ち人間にならない」ための「主体性」は仕事において必要です。しかし、「主体性を持つ」というのは具体的にどういうことなのでしょうか。


「主体性」は主観的判断

たとえ話をしましょう。
あなたの抱えるプロジェクトは手探り状態ながら、それなりに進行しています。しかし、自分の権限では判断が難しい事柄があり、上司に判断を仰ぐ必要がありました。
上司は多忙、話をするタイミングが掴めません。どうしようかと思っていると、上司が仕事の手を止め、直接あなたの所に来ました。

「あのプロジェクトは進んでいる?」「それが、◯◯に関して判断をいただきたいのです」「そんな重要なこと、すぐに決めないとプロジェクトが進まないじゃないか」

あなたはプロジェクトの進捗も、やるべきことも理解していました。しかし、上司はこう思います。

「主体性のない部下だな」と。

どうでしょう、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

このケースの場合、あなたに「主体性」は確かにありました。しかし、「上司から進捗を心配され、聞かれたから答えた」=「主体性のない部下」と判断されてしまいました。

つまり何が言いたいかというと「主体性」とは実際に主体性を持っているかどうか、も大切ですが、「見ている人から主体性を持っていると判断される」ことが重要ということです。


「主体性がない」と判断される理由

先述の例を考えると、「主体性がない」と判断される理由はひとつのようにも思えます。

あなたは、上司に確認すべきことをわかっていました。しかしそれを上司に聞く前に、聞かれてしまいました。要は「タイミング」だけの問題。

…果たしてそうでしょうか?

もちろんタイミングの問題も大いにあります。
「◯◯の件、進めてる?」
「(今やろうと思ってたのに…)」
なんて話はどなたでも心当たりがあるかと思います。

そうなんです、それを先に言っておけば、あなたの「主体性」評価は違ったものになったでしょう。

しかし、根本的な問題は、「なぜ、やろうと思っていたことを先に聞かれてしまったのか」です。

上司の立場になって考えてみましょう。なぜ「◯◯の件、進めてる?」と聞いたのでしょうか。それは、「あなたの仕事ぶりを見て、進捗に不安を感じた」からですよね。

ではなぜ、進捗に不安を感じさせたのでしょうか。それは
「あなたの進捗が見えない、または進んでいないように見えた」からに他なりません。


仕事での「立ち位置」と「見え方」

仕事において、あなたにはあなたに任された領域と職責があるはずです。それをきちんと遂行していれば「主体性がある」ように見える…わけではありません。

あなたがすべきことをしている、ことが「周囲に伝わって」初めて「主体性がある」ように見えるのです。よく考えれば当たり前の話ですね。

「主体性がある」と認知されるには、「主観」と「客観」をしっかり把握し、「伝え方」「伝わり方」に自覚的になりましょう、ということですね。

では「見え方」はどのようなことに影響されるのか。それはもちろんあなた自身の「伝え方」がすべてです。以下のような要因が考えられます。

「伝える順番」「タイミング」「効果的な言い回し」「反応による臨機応変な対応」

これらの「伝え方」がうまくいけば、「主体性がない」との誤解を受けることは少なくなるでしょう。前述のたとえ話の例ですと、「タイミング」が悪かったということになるでしょうか。

では、伝え方のタイミング、主体性の表現など、あなたの「主体性」を振り返ってみましょう。


P(Plan)→D(Do)→C(Check)→A(Action)で考える

仕事の大まかな流れP→D→C→Aモデルを使って振り返ってみましょう。
P(Plan)→D(Do)→C(Check)→A(Action)

これらの要所要所であなたはどのように「主体性」を持っていましたか?
そして、周囲にそれらが伝わっていましたか?

テキスト抜粋/仕事の流れの中での主体的関わり方

「主体性がない」「指示待ちになっている」と言われた場合、主体性を持つと同時に、その表現が大切だということですね。

「主体性はあるのに評価されない」と感じている方はぜひ、日頃の振る舞いを振り返ってみてください。


「主体性」の正体

これで「主体性はあるのに表現ができない」は解決としても、「そもそも主体性とはどういうものかよくわからない」という方もいるでしょう。
では、そもそも「主体性」とは何でしょうか。

仕事というのは、必ず、どこかの地点にゴールがあります。大きなプロジェクトでゴール地点が遠い仕事でも、要所要所にある一定のゴール、「チェックポイント」のような箇所はあるはずです。

そして、仕事とは、そのゴールに向かうひとつの道筋です。

通る場所、歩むスピード、戦略などは異なりますが、その人が進む「道」は1本になるはずです。

向かうべきゴールが見えており、そこまでの道筋が見えればあとはどうしますか?そうです、走り出せば良いのです。

この道を進もう!と決めた時点で、あなたの成すべきことが決まるのです

「主体性がない」と言われ、どうしてそう言われたのかピンときていない方は、この「目指すべきゴール、進むべき道」が見えていない方が多いように感じるのです。


成すべきを成す=主体性

ゴールが決まっていれば自然と成すべきことが見えてきます。

そして、その「成すべきこと」の中には、上司への進捗報告や判断を仰ぐといったことも含まれてきます。

つまりは仕事のゴールが見えた—仕事が見通せた時点で流れを要所要所で確認(報告)すれば良いのです。

つまりは意識して「主体性を持つ」「主体性を表現する」などしなくても、目指すべきゴールを目指して仕事を始め、事前に上司と打ち合わせをしていれば自然と「主体性を持ち、周囲にもそれが伝わっていく」のではないかな、と私は思います。

これはすべての仕事に言えることですが、「自分がしている『仕事』は何のためなのか」を理解することはとても大切です。自分は大きなプロジェクトのほんのひとつの歯車だとしても、その歯車が最終的にどんなものを動かしていくのか、を理解していれば、きっと目に見える形で「主体性」を発揮することができるでしょう。


上司に「安心感」を与えよう

ここからはより具体的な「主体性の発揮」の仕方です。

ゴールが見えた時点で自分の成すべきことが見えたら、それらの大まかなスケジュールを決め、「この時点で報告します」「この段階で相談します」と事前に上司に伝えておけば、「大事な所ではきちんと報告が来るのだな」という見通しが立ち、安心感を持ってもらえます。

進捗を心配され、上司から聞かれてしまうのは、あなたの仕事に不安を感じているからです。先に「安心感」を与え、任せたことはしっかりとこなすだろうと思ってもらえる、つまりは「主体性のある働きぶり」に見えるということですね。

「言われたことは全部終わってからじゃないと報告してはいけないのでは」と感じるタイプの方も多いかと思います。また、引き受けたこと全てを終わってこそ報告できるのだ、それが「責任感」だと考える方もおられるでしょう。

しかし、これはまったく逆効果です、と言わざるを得ません。

「今の進捗」を上司が把握していることこそ、「責任」であり「主体性」と心得ておきましょう。


「主体性」はスキルである

ここまで読んでいただければお分かりの通り、「主体性」とは、精神論でもやる気の問題でもありません。これは身につけることで、意識的に発揮できる「スキル」です。

スキルは持ち運びできる、つまりは転職しても部署が変わっても使い続けることができるあなたの「強み」となります。ぜひ「スキル:主体性」を身につけることをおススメします!


「あなたは大丈夫?『指示待ち人間と呼ばれない対処術』」

さて、ここからが本番です(笑)

過去エントリ「「育成虎の巻」の強い味方!選んで活用中小企業向けオンライン公開講座、始めます」でお伝えしております

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結局のところ、あなたに任された仕事の領域と、職責をしっかりと理解していれば、その時点での成すべきこと—進捗の確認、情報発信を含む—も、明確になり、主体的に動くことができますし、周囲にも十分にそのことが伝わる、ということなのではないでしょうか。


「主体性がない」と言われたことがある方には、自分に任された仕事をしっかりと精査し、すべてに納得と見通しを立てていくことをおススメしたいのです。


「主体性」はスキル


ご理解いただけたかと思いますが、「主体性」とは、やる気の問題や精神論、マインドセットではなく、明確に、意識的に身につけることのできる「スキル」だ、ということです。


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