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配信観劇と生観劇

舞台を配信で観る。

舞台を配信で観るのという行為は、舞台の魅力は伝わらないと思ってます。これは恐らく、やる側も見る側も同意見だと感じている。

舞台観劇は劇場という空間共有し、全力で五感を使う事で、体験出来るエンターテイメントです。
その為に、わざわざ真っ暗な空間、無の空間を作り出しているよね。
舞台観劇は演者の息遣いや臨場感、客席と舞台とのコミュニケーション、音の振動などは画面越しには伝わって来ません。

配信観劇 デメリット

配信については私はデメリットが多く思い浮かんでしまった。やはり舞台を配信で。というのにはまだまだ違和感満載だ。

そんな中で、私は「配信」での舞台観劇の魅力を多く伝え、
パントマイムという激狭な入口をこじ開け、また敷居の高い舞台観劇を少しでも身近に感じ、多くの方に観て頂きたくオンライン配信というやつをしてみました。またそのPR動画制作も自分で(予算が無いので。もはや赤字なので)作ってみました。

配信のデメリットとして、

カメラアングルは画角が決まっているので、少しでも演者の動きが画面からハミ出ると画面に収まり切らず、何をやってるか分からず楽しめない

特にパントマイムという超絶分かりにくい芸は足首が見えないだけでもストーリーの流れが分からなくなってしまう、シビアな芸です。(そりゃ広まらない)
劇場にいれば、自分が見たい箇所をクローズアップズームアウト自分視点で見る事が出来ます。

舞台観劇は、劇場に足を運び、その舞台を楽しむ以外の選択肢を制限する事で、お客さんも全身で舞台を受け止め、理解し、楽しめる姿勢に自然となる事が出来る最高の空間です。
それが、配信生観劇の大きな違いと云えます。

音楽で言い換えるなら、
CDやサブスクでの音楽鑑賞と、コンサートライブやフェスでの音楽鑑賞。といった所です。
つまり場所を共有する、その場でしか出来ない経験をする行為こそが生の醍醐味です。

劇場観劇はチケットを購入する所から始まってます。
予定を確認し、電車の時刻を調べて、劇場までの道のりを調べる。
そして、劇場へ入り、客席に着き、当日のパンフレットやチラシに目を通しながら、「今回はどう楽しませてくれるのかなぁ〜」とニヤニヤそわそわワクワクし、劇場という空間を観察し(へぇ〜そこに照明吊ってるのね〜みたいな)、開演の時間を待ち、終演後には演者との面会で感想を話したり、また帰りには一緒に観劇した友人と公演はこうだったね、あぁだったねと意見交換や共有したり…

生と配信の違いは山ほど出て来ます。と、同時に、生観劇はとても愛おしい空間時間だったのだと感じるのです。

ある、お客様から「配信のみじゃなく、生の舞台やってくれてありがとう!」という有難いお言葉を頂きました。
本当に嬉しかった。だって相変わらずのコロナ禍だし、お客さんやスタッフを感染させてしまったら?などと本番終えて、2週間が経つまで、ホントーーっに胃の痛い思いでした。そしてもはや生で舞台をやる事は絶滅危惧種的なモノなのかも知れない。

「生の舞台やってくれてありがとう!」

これこそ、全てでは無いかと思うのです。

また、配信を見たお客様からは

「今度はぜひ生で観たい!」という嬉しいお言葉も頂きました。

生に勝るものは無いのです。
生に来て頂いたお客様は生の価値というモノを知っています。
それは値段では無く、経験という価値であると信じています。

配信観劇 メリット

ここで、私の挙げる配信観劇メリットなんかねぇよ!と言いたいところですが、


・言わずもがな、コロナを気にしなくて良い。
・開演などの時間帯を気にせず楽しめる。
・どんな格好、寝起きのノーメイクにパジャマ、目糞つけ放題でも楽しめる。
・お気に入りのシーンをアーカイブにて繰り返し観られるチャンス!
・家族や恋人、友達、同僚…と一つのタブレットで楽しめる。
・劇場では無いので、喋りながらも観劇出来る。
・微妙で分かりにくい演技で分からない箇所があっても、巻き戻して確認できる。


などなど…です。

どれも、配信観劇での奨励すべき良い楽しみ方の1つだと私は捉えています。

コロナ禍になり、もうすぐ2年が経過しようとしてます。
そんな中、配信観劇は1つの楽しみ方、選択肢が増えた事として歓迎しているが、

生のステージを気兼ねなく、全身で楽しめる。
今までの日常というやつに、少しでも近付いて欲しいなぁ〜と感じます。

最後に

はぁ〜…普通に舞台やって、普通に呑みたいね!

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