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「ブダペスト― ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展

「ブダペスト― ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展
国立新美術館



ハンガリーのアート?はて?難しい?知らない?なんてそんな心配には及びません!!!!
めちゃくちゃおもしろいぞハンガリー!!!!

この企画展はハンガリーと日本の外交150周年を記念した展覧会で、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリーナショナルギャラリーにある良い~作品がここぞとばかりに130点来ています。


今わたし美術史勉強してるじゃないですかぁ(うざい)、なのでどの時代にどの国でどういう絵が流行ったのかとても知りたい病にかかっているのですが、ルネサンスから20世紀初頭までの絵画がジャンルごと、国ごとに時代の流れがわかりやすいように展示されてて、かなり理解が深まりました。

ルネサンスから宗教改革を境に宗教画から静物画、風景画、肖像画、風俗画へ変遷していく流れや、
自然主義、ビーダーマイアー、世紀末、ポスト印象派、表現主義とヨーロッパ全体の流れが国ごとにややズレがありながら変わっていく様子など、ハンガリーの美術館か持っている作品が全ての流行りを網羅しすぎてるのですが、これを順に見ていける今回の企画展はかなり貴重な体験だと思いました!!!


大好きな「受胎告知」を描いた絵や、ゼウスが牡牛に変身してエウロペをさらっていく彫刻など、最近学んだからこそおもしろさがわかる作品がたくさんあって、はぁ~最高~超楽しい~と号泣しながら見ていました(情緒不安定)



そしてなによりハンガリーの近代画家たちの絵がおもしろい!
一生懸命なんやけどなんかみんな変で、変な絵大好き遠藤にとってはときめきの嵐でした。

そしてハンガリーの画家、名前が難しい!チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダルとか覚えられへんやろ。しかしチョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダルは私の愛するルソーと感覚が似ておりかなり愛しい…!愛しすぎる…!天から「お前はラファエロを超える画家になる…」という声が聞こえて(やばい)、薬剤師から画家になった話も、流行を全く気にせずよくわからない好きな絵を描いてたのも、なぜかハンガリーの民から熱い支持を受けて今ではハンガリーでは知らない人はいないほどの国民的スターだという話もなにもかもが最高だチョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル(言いたいだけ)。


そんな馴染みのない難しい発音の人ばかりですが、今回遠藤は推しの画家を見つけました。
その名もムンカーチ・ミハーイ!ムンカーチミハーイ!ムンカーチ・ミハーイ!覚えましたか?(大事なことなので3回言いました。)
ムンカーチ・ミハーイが描いた作曲家フランツ・リストの肖像画があるのですが(2人は仲良し)、リストの曲を聞きながら見ると音楽と絵画の美しさの洪水に溺れ死にそうになるのでおすすめです。
そしてムンカーチ・ミハーイの描くお金持ちの女性の何気ないシーンの絵シリーズがあるのですが、もうこれがとにかく最高。家具インテリアのセンスが抜群なのと、色の深い重なりとタッチの荒らさの兼ね合いが秀逸。好き。


というわけで、ものすごくおもしろい展示なのでぜひ行ってみてください!

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