遠藤歩

プロップスタイリスト。Art Lover。対話型鑑賞ファシリテーター。1987年京都府…

遠藤歩

プロップスタイリスト。Art Lover。対話型鑑賞ファシリテーター。1987年京都府生まれ。著書「Girly Prop Styling」(扶桑社)。美術鑑賞のレビューをよく書いています。https://sites.google.com/view/studioendia/home

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    アートダイアローグスタジオENDIAについての記事まとめです♪

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アートダイアローグスタジオ「ENDIA」OPENのお知らせ

【❤️‍🔥お知らせ❤️‍🔥】 この度、6月から小さなお教室を開くことにしました!その名もアートダイアローグスタジオ「ENDIA」です! 芸術鑑賞を通して豊かな感性や生きる力を身に付けることを目的としたオンライン教室です。主に対話型鑑賞を用いて、それらの力を養っていきます◎ 中学生以上のどなた様でもご参加いただける教室です! HPはこちら!ぜひ一度ご覧頂けますと幸いです♡ https://sites.google.com/view/studioendia/home 「対話

    • ENDIA 2024.4 スケジュールのご案内

      4月のテーマは『花とアート』♡ 桜はもちろん、色とりどりの花が咲き誇る季節ですね。 私は四季を芸術作品で愛でるという趣味があり、春は河合玉堂の「行く春」でお花見をするのがとても好きなのですが、ふと振り返ると私が四季を感じるために見に行く作品って全て花や木を描いた作品ばかりだなという発見がありました。 鏑木清方先生の『明治風俗十二か月』みたいに年中行事や人々の暮らしから四季を感じる作品も大好きなのですが、花や木の作品って時間を忘れるぐらい没入して見てしまいます。1年を通して

      • ENDIA 2024.3 スケジュールのご案内

        3月8日は「国際女性デー」、そして3月は女性史月間ということで3月のテーマは「ジェンダーとアート」です! 中学生の頃には既に「自立した女性ってかっこいい!憧れる!」という思想を持っていた遠藤ですが、家父長制や男性中心主義の歴史や差別的な価値観を理解していたわけではなく、「自立してる女性って珍しい」「なんだか特別」ぐらいの解像度しか持ち合わせていなかったと思います。 6年ほど前に本格的に芸術に興味を持ちはじめ、美術史や神話、宗教、歴史や文化などを学んでいく中で、「思ってる以

        • 「太陽」をテーマに絵画を鑑賞したら、画家たちそれぞれ太陽に生かされてたことに気づいて泣けた話

          アートダイアローグスタジオENDIAでは、2024年から毎月テーマを1つ決めて、それにまつわる作品を鑑賞していくというスタイルを実施しています! 1月のテーマは「太陽とアート」でした◎ 3回のレッスンで、計4作品(最終日だけ2作品)見ていったのですが、それぞれの対話型鑑賞を経て、私がそれらの作品を改めてどうみたか、どう考えたかをまとめていきたいと思います! みなさんと見ていけたからこそ辿り着けた解釈です! 1作品目 カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ「朝日の中の婦人」

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          実践!アート作品を見比べてみる

          ゆっくりアート作品をみていくオンライン教室ENDIA、今年の1月からこんなレッスンをしています♪ と、こんな感じで遠藤がセレクトした作品をひとと一緒にじっくり考えたり聴き合ったりしながらゆっくり鑑賞していきます! 実際のレッスンでは1作品1時間弱もかけてじっくり鑑賞していきます♪ 今月のレッスンは3回ありますが、それぞれ違う作品を準備する予定です。1度でも3度でもお好きな頻度で♡ 知識は特に必要ありません♡ 思ったこと感じたことを素直に自分の言葉で話してみる。話した

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          ENDIA 2024.2 スケジュールのご案内

          アートダイアローグスタジオENDIA、2月のテーマは「LOVEとアート」です♡ 「愛って何?」人生そこそこ生きてきましたが、未だになんなのかわかりません。 他者に対しての愛、自分に対しての愛、モノやコトへの愛など、「愛」という言葉が持つ意味の広さや力強さって凄まじくないですか? 私もプロフィールにART LOVERと書いてみたり、インスタのストーリーの投稿を「荒ぶる芸術愛」なんてネーミングでまとめていたりもしますが、それって愛だよな~これって愛かもな~となんとなく愛っぽい

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          私はどんな対話の場をつくっていきたいんやろう

          先日、哲学者の永井玲衣さんによる「まじめに話せる場をひらくには?」というテーマで対話する場にオンラインで参加してきた。広島の会場(ハチドリ舎)にいらっしゃる方は直接対話を。私たちオンラインから参加してる人たちはチャットで参加というスタイルやった。 大きな感想としては、今まで「対話」について人並み以上に考えてたつもりやったけど、ほんまに「つもり」やったなぁと。 人はだれもが考えていることがあって、どうしてやろうとか、なんでやろうって問いも持っている。 「この人は何も考えてな

          私はどんな対話の場をつくっていきたいんやろう

          ENDIA 2024.1 スケジュールのご案内

          明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 ENDIAでは今月から新しい取り組みとして毎月1つテーマを決め、それに相応しい作品を私がセレクトし、皆さんと一緒にそのテーマに1ヶ月じっくり取り組んでいくという形を試してみたいと思います! 1月のテーマは「太陽とアート」 今月のレッスンは3回ありますが、それぞれ違う作品を準備する予定です。1度でも3度でもお好きな頻度でご参加ください☺️ 全部参加できない方も他の回の様子が気になると思うので、みなさんと

          ENDIA 2024.1 スケジュールのご案内

          2023荒ぶる芸術愛 アート鑑賞5大トピック

          1、炙り出されて合田佐和子思わず泣いてしまった「合田佐和子展」。思い入れのある作品を目の前にして感動して泣くことはあるが、展示全体を通して心が搔き乱され、居ても立ってもいられなくなって泣いてしまう展示はそうなかなかない。 私はこの展示に行くまで彼女がどんな人だったのか、どんな作品を作っていたのかといった情報をほとんど知らなかったのだが、展示名のサブタイトルに「帰る途もつもりもない」なんてこんなにもグッとくる強く美しい芯のある言葉が書かれてたら行くしかない。こんなこと言う女

          2023荒ぶる芸術愛 アート鑑賞5大トピック

          ENDIA 2023.12 スケジュールのご案内

          なんともうすぐ12月!早いものでENDIA、OPENしてから無事半年を迎えることができました!わ~♡レッスンに通ってくださったり、周りの方におすすめしてくださっているみなさまのおかげです!本当にありがとうございます!♡ 芸術鑑賞って敷居が高いな~。どうしても今必要ってわけでもないしな~。というイメージもありますが、『デザイナーが服をつくる、それを着る』や『料理人がごはんをつくる、それを食べる』と『作家が作品をつくる、それを鑑賞する』は並列で、芸術ってなんら特別なものではなく

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          自分と異なる意見は排除すべき?肯定するべき?

          ある日のENDIAのレッスン後に 「自分と違った意見が出てきた時に、どう取り入れたらいいのか難しい…!」 「そういう見方もあるというのは理解できるけれども、自分とは違う見方なんだなで終わってしまう」 と感想を話してくれた方がいらっしゃいました。 人は目だけでアート作品を見ているわけではなく、頭や心でもみているので、育ってきた環境や価値観、記憶、その時のメンタルなども鑑賞に響いてきます。 なので、同じ対象を見ていても人によってAと感じたりBと感じたりCと感じたり、人によ

          自分と異なる意見は排除すべき?肯定するべき?

          ENDIA 2023.11 スケジュールのご案内

          11月は私の\最推し絵師/葛飾応為の「吉原格子先之図」が3年半ぶりに太田記念美術館でみることができそうなので、とってもとっても楽しみです!!♡ みなさんも推し、いますか?推しのおかげで毎日ほくほく生きていられますよね。 ということで芸術家や芸術作品の推しをつくるのもおススメです!ご存命の方はもちろんリアルタイムで作品を鑑賞できることの喜び&応援のし甲斐がありますし、今はもう亡き方たちに関しては、じっくり作品と向き合って深く鑑賞できた時、時空を超えて通じ合う感覚がもうたまら

          ENDIA 2023.11 スケジュールのご案内

          店員さんから「パールの商品をお探しですか?」と\ずばりご名答/な声をかけられて気づいたこと

          4畳ほどの小さなアクセサリーショップ。 今日は連休だからか一気に15人ほどのお客さんが隙間なくぎゅうぎゅうになりながら商品を選んでいた。 わたしもいくつかの商品を手に取り、鏡の前であわせ、また戻しを繰り返しながら店内を1周した頃、店員さんから 「パールの商品をお探しですか?」 と声をかけられて驚いてしまった。わたしが手に取った商品をずっと観察していたのだろう。 こんなにお客さんがたくさんいる状況で1人1人をしっかり見て対応しようとする姿勢がお見事過ぎて感嘆した一方、

          店員さんから「パールの商品をお探しですか?」と\ずばりご名答/な声をかけられて気づいたこと

          芸術家の意図を無視したアート鑑賞は身勝手なものになってしまう?

          真知子:ねぇ、まめちゃん。やっぱ芸術作品をみてると作者の意図がなんなのか知りたくなるというか、そこを知らない鑑賞はただ好きなように自分勝手に作品をみているだけで、作品を理解したことにならないんじゃないかなって不安になっちゃうんだけどどうしたらいいの? まめ:わたしがENDIAでやってる対話型鑑賞っていう手法は、作者の意図を探し当てるのが目的ではなく、私たち鑑賞者と作品の間に生まれる深遠なコミュニケーションを味わうという鑑賞法なんよね。全くアートに素養が無い方も楽しめるという

          芸術家の意図を無視したアート鑑賞は身勝手なものになってしまう?

          ENDIA 2023.10 スケジュールのご案内

          芸術の秋ですね!最近は美術館だけでなく、能や文楽、映画を鑑賞する機会が多かったのですが、その作品から今日の遠藤は何を感じたか、どんな問いが生まれたかという点もすごくおもしろがっているのですが、なにより命燃やして作品を作っている「作り手たち」のメラメラ、息吹を体感できると\く~っ!たまらんっ!推せる!/ってなるなぁと。 私が芸術鑑賞にハマるポイントや魅力、いろいろあるなと改めて感じました♡ さて、アートダイアローグスタジオENDIAの10月レッスンでも、対話型鑑賞を通して豊か

          ENDIA 2023.10 スケジュールのご案内

          ENDIA 2023.9 スケジュールのご案内

          暑い日が続きますね。8月は東京都現代美術館で開催中の「デイヴィッド・ホックニー展」や国立新美術館の「蔡 国強」展など、日ごろ自分が見ている視点をぐんっと大幅に広げてくれるような展示が観られてほくほくしています。 アートダイアローグスタジオENDIAの9月の回でも、アリになったような視点、鳥になったような視点、宇宙から地球をみるような視点など、様々な視点から物事を考えてみるようなハッとする気づきが生まれるような時間にしていきたいと思います。 安心してお話できる場づくりを心掛け

          ENDIA 2023.9 スケジュールのご案内