Ayu Co.

絵本作家・イラストレーターのたなか鮎子です。架空の町ホワイノットの小さな物語、ヨーロッ…

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絵本作家・イラストレーターのたなか鮎子です。架空の町ホワイノットの小さな物語、ヨーロッパに移住して学んだ創作や生活のヒントなど。絵本や物語、空想好きの人とつながっていけたら嬉しいです。https://ayukotanaka.com

マガジン

  • entropico エントロピコ (preview)

    • 5本

    創作グループ entropico (エントロピコ)のマガジン、プレビュー版です。

最近の記事

一日着彩。アナログ着彩は(ほぼ)完了?

写真はリールのチーズ屋さん。全然内容と関係ない写真ですみません。ちなみに、中ほどのネームタグだけになっている木の板に乗っていたチーズケーキは、うちの旦那さんがゲットしました。 今日は外に出ず、朝から一日着彩。昨日リストアップした原画15枚の修正&加筆項目を頭から潰していきました。 一枚の絵、また全体通しての流れの中でのバランスを取るのが目的。つじつまの合わないものとか?余計な色を使いすぎてる箇所などを整理して整える感じです。流れで見ると、一枚ずつ描いてた時見えなかったもの

    • ペンタブで線画。絵本原画の全体チェック

      午前中は15区のカフェへ。朝は天気も良くてスッキリ。 個展用の線画。最近入手したintuosのPaper Editionで。これ、紙に直接ペンで書けるんですよ。ペン先がセンサーになって細かい線も記憶してくれるので、画面をちらちら見る必要もなく、安心して熱中できちゃう。解像度が低いのが難点ですが、線が細いのでビットマップ化してサイズ調整しています。詳細はまた今度。 iPad(Procreate)もよく使いますが、勢いで描く線画には向かない…というか、個人的に合わないんです。

      • 制作日記始めました

        2022年初投稿です。久しぶりで嬉しい!今年もどうぞよろしくお願いいたします。 このところ絵本着彩やイラストの仕事に明け暮れていて、毎日どんどんどんどん機械みたいに日々が過ぎていくような気が。。エントロピコのお話も、やきもきしつつなかなか手がつけられず。 せっかく紆余曲折しながら制作してるんだから、と思い、一念発起して制作日記を付けることにしました。続くかな…続かないかもしれないけど、できる日だけでも。二行とか三行とか、ログみたいなものになるかもしれませんが。今日は作品画

        • ZINE「entropico エントロピコno.1-21夏秋号」が本になりました

          ブログコミュニティnote上で21年夏にスタートした物語ZINEサークル ‘entropico’(エントロピコ)。 物語を書きたいメンバーが集まって始動したサークル。ブログコミュニティnote上で有料マガジンとして作品を少しずつUPしてきました。 21年7月〜10月の期間中、noteの有料マガジンに掲載したメンバーの新作短編小説3作とイラストが、今回一冊の本になりました! やったー! * <entropico no.1(21年夏秋号)> 内容:新作短編小説3話  モノ

        一日着彩。アナログ着彩は(ほぼ)完了?

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        • entropico エントロピコ (preview)
          5本

        記事

          人の心理と小道の存在

          リヨンに行ってきた。 3日間、おおむね天気もよく。坂の道を登ったり降りたり、定番のポール・ボキューズでランチしたり。って、敷居高そうに聞こえるかもですが、ランチは4000円くらいで食べられちゃうのです。 5区の石の店Mineraliaは種類が豊富。次の立体作品に使おう!と、アンモナイトをしこたま買って帰ってきた。保守的で冷たい、なんて噂も聞いてたけど、明るく親切な人が多かった。 小道の少ないリヨン そんな感じで、人は明るくて親切な印象。が、街については、抱いていたイメー

          人の心理と小道の存在

          モレスキンの1年半ジャーナル、私なりの使い方

          8月いっぱいで、去年から使っていたダイアリーが終了。一年ちょいつきあってくれた緑色の一冊に、「ありがとう、お疲れ様でした」と言いたい。 モレスキンのノート、使ったことありますか? このノートの話を始めるときりがないほど、私はモレスキンのファン。 値段はすこし張るけど、紙質や開き具合の良さを考えると、代用品が見つからない。もちろん、ちょっとした落書きにまでモレスキン使えるほどお財布に余裕がある訳ではないので、用途は厳選している。 ひとつは、冒頭にも書いたダイアリー。日記で

          モレスキンの1年半ジャーナル、私なりの使い方

          絵本のストーリーボードづくり

          ここ数日、絵本のストーリーボードづくりをしていた。昨夜ようやく担当編集者さんに送付。 ホッと一息ついたところ。 ラフの作り方は人によっていろいろ 私流なんだけど、絵本のラフはざざーっとサムネールを並べて作る。サムネールというのはラフのラフ、親指の爪くらいの小さなイメージ…という意味。 作家さんによって、絵本ラフの描き方はいろいろあるらしい。ストーリーボードみたいなのは作らず、最初から原寸大ラフや、冊子の形に製本して…という方も。 確かにその方が、本の感じが掴みやすいの

          絵本のストーリーボードづくり

          お酒と早起きと創作意欲。

          すごい。17時半。 本日やるべきことをしっかり終え、世間様並みの時間にほっと一息つきながら「よし、好きなことでもやろうかな。それともリラックスしようかな…」 なんて思える解放感。 * 先々週、イラストの仕事の大きな締め切りを越えた。 童話集のカバーイラスト。 多くのイラストレーターが絵を寄せるアンソロジーの表紙を任せてもらえるのは光栄なことなので、かなり集中して制作した。 「よし」 このデータを入稿し終わった時、燃え尽き、真っ白な灰になった。 仕事のあと灰になるのは、

          お酒と早起きと創作意欲。

          アイディアは、誰かに話すとアイディアになる

          重なっていたイラストの仕事が今朝ようやく手を離れ、今日久しぶりにほっと一息。秋先取りの絵、描いてて楽しかったです。 何年も描いているくせに、まだぎりぎりまで結構迷ってしまいます。終わったはずのデータを、何度も開いて見直したり。 ましてやこれがお話や文章を書く…となると、迷い方もハンパじゃない。手を入れたり入れ替えたりしてるだけで、結局ハイまた下書き。タイトルがどんどん増えていきます。 ただ最近、ほんのちょっとだけ、その負のループを抜けれる技を手に入れました。試験的にでは

          アイディアは、誰かに話すとアイディアになる

          'LittleWhyNot'に原画と絵本を追加しました

          オンラインショップ LittleWhyNot に、新しい原画&額付ミニ原画をUPしました。 ホワイノット町の夜にフォーカスし、町をこっそり歩きまわる子供たちや、ちょっとファンタジックな町の風景を描いています。 また、ドイツのみで販売されている絵本「額から飛び出すベートーベン」も、ショップにて取り扱いを始めました。英語版とドイツ語版のいずれかをお選びいただくと、ポストカードを付けて発送いたします!ご希望の方には、サインやお名前をお入れしてお届けします。 どうぞお気軽にお問

          'LittleWhyNot'に原画と絵本を追加しました

          ノート増殖中。

          編集者さんと作っている絵本や、ZINEやnoteで発表したいお話を整理、アイディア出ししようと思う今日この頃。 まな板の鯉ならず、机上のノートが、たくさん机に乗っております。 東京でイラストの仕事一筋だった頃は、スケッチブックやクロッキー帳をただ使い潰して、なんとなく捨てていた私ですが、7年前ロンドンの大学院へ通ったのをきっかけに、定期的にノートをまとめて整理・保管するようになりました。 全部取っておくと大変な事になるので、数ヶ月〜数年に一度見直して、必要なページだけを

          ノート増殖中。

          パリ・オランジェリー美術館で一味違ったマグリット展を。

          5月なかばから半年ぶりに美術館が開いたパリ。マグリットの展覧会をやっているオランジュリー美術館に行ってきました。 現在開催中の企画展はこちら。 「マグリット・ルノアール 光のシュルレアル展」 マグリットがルノアールの影響を多大に受けた、後期の作品群。「シュルレアリズムにも光を!」と言いつつルノアールみたいな明るい色彩で絵を描き始めた時のコレクションです。 ‘Magritte / Renoir. Le surréalisme en plein soleil’ 友達にも

          パリ・オランジェリー美術館で一味違ったマグリット展を。

          お話づくりのサークル立ち上げ。

          金曜日。一週間があっというまです。⁠ ⁠⁠ イラストのラフを仕上げられたのはよかったけど、他の企画は悩んだり考えてばかりで前に進まず。⁠⁠ ⁠⁠ 思ったことをスムーズにお話や絵に起こせるようになりたい。⁠⁠ こればかりは日々の積み重ねですね。⁠ 今週ひとつ進歩があったのは、ライターの友人と新しいお話づくりのサークルを立ち上げたこと。何度か一緒にZINEを発行した戯曲家さんで、厳密にはジャンルも違うんですが、逆にそれがいい化学反応を起こしてくれるんじゃないかな、と期待していま

          お話づくりのサークル立ち上げ。

          イラスト無事納品しました

          童話集のイラスト無事納品。 またもや時間配分を間違えたせいで今週は家から一歩も出られませんでした。終わってよかった。。 その後フランス語のオンラインコースもなんとか乗り切って、美味しいワイン飲んでます🍷 フランスは昨日から屋外でのマスク着用義務解除、日曜から外出禁止令も全面解除です。金曜の本日、あちこちからにぎやかな声が…。若い人は特に我慢の多い半年だったはず。しばらくお祭りモードが続きそうです。

          イラスト無事納品しました

          パリ、猛暑の予感。家中の窓を開けつつ入稿作業

          六月のパリで33度越えは初めてじゃないでしょうか。 こちらのアパートはエアコンがないので、暑いです。家中の窓を開け、北西向きで涼しめのキッチンに移動して仕事です。 ここ数日、童話集のイラストの最終作画作業にかかりきり。計画していたより時間がかかってしまって追い込みが大変に。こんな暑い日と重なってしまい、MacBookがフーフー言ってます。 いつも計算を間違っちゃうんだよなー。 TVでは連日ユーロの試合を流しています。画面見る暇がないけど、フランス語の聞き取りの練習にもな

          パリ、猛暑の予感。家中の窓を開けつつ入稿作業

          ヨーロッパ移住と創作のヒント

          7年半前、ヨーロッパに移住しました。 行き詰まっていた自分の制作をあらためて見つめなおす必要を感じた、というのが大きな理由のひとつでした。当時も、今と同様イラストレーターとして書籍や児童書の絵を描いていたんですが、40代を前に、「待てよ…このまま続けていっていいのか?」と、不安を感じるようになりました。 絵のスタイルや色の使い方…といった具体的なスキル面だけでなく、絵を描き続けたいのか…とか、そもそも死ぬまでに自分は何をしたいの? と、生き方そのものにためらいを感じて、立ち

          ヨーロッパ移住と創作のヒント