見出し画像

連続個展終了(17歳の表現と経済体験)

17歳連続個展「いじけている時、いつも違うところを見ている。」終了。
KAIMONと→アチャ←コの17歳タッグによる美術活動。多く来場者があり、感謝に尽きる。彼らにとって最も必要なのは外の反応なので、一人の人間として観客と対応したこの機会は、貴重なものになっただろう。

KAIMONは既に彼自身の創作世界があったけれども、まだ正式な個展は未経験。→アチャ←コは2回の個展経験があるが、彼女の創作内容もひたすら自己に向かうものが多い。青少年は、同世代の関わり合いが重要だ。北浜租界というアンダーグラウンドで若者が集まるスペースができたし、思いつきで提案してみたら彼らがやりたいと言ったのが、始まりだ。

なぜ連続個展で、二人展ではないのか。二人は知り合って間も無いので互いの創作を全く知らなかったし、二人展だと遠慮と戸惑いの中で不完全燃焼で終わるだろう。KAIMONと→アチャ←コはとてもエモーショナルな創作をするし、それを融合して昇華するにはまだ彼らが他者との混ざり方を知らない。互いに食い合うか反発し合うものにしかならないと考えたため、二人展ではなく連続個展を勧めた。

1月下旬(展覧会4ヶ月前)最初の打ち合わせ。北浜租界にて

テーマとコンセプトを話し合う。テーマはKAIMONが提案した「顔」。タイトルは→アチャ←コが提案した「いじけている時、いつも違うところを見ている。」に決定。連続個展をするということの展覧会意図が必要だと話し、二人で共作の立体を作ることになった。広報・制作・撮影・設営などの計画を立てる。アトリエのコンセプトでもあるので、親に頼らずに展覧会を成立させるよう伝える。つまり、会場の経費は自分で払えということだ。そのため展覧会の中でその経費を自己回収できるよう、ちゃんと収益化する計画も併せて課題にした。

ここから先は

2,764字 / 27画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?