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命の営み① 性が目覚める時は

突然なんですが、みなさん、
性に目覚めたのはいつ頃でしょう。
小学生くらい?
中学生くらい?

成長の過程で、自然と他の人への「好き」な感情が湧いてきて、それがこれまでと何か違うドキドキ。

初恋って、
想像するだけでキュンとしますよね♡
途端に綺麗になったりして。
思春期に起こる胸の高鳴り、その時期は性に興味が湧いてくる頃なんじゃ無いでしょうか。


以前、恋のお話を書いたのですが

(青春の甘酸っぱい恋愛を書きたかったけれど
センセーショナルな出来事が脳裏に焼き付いていて、それに終始しましたが)

考えてみると、
私のセンセーショナル体験が中学2年生。


長女が春から中学生になりました。

私のセンセーショナル体験の年に近づきましたよね。そうなんです、恋愛するお年頃です。
いつ、何が起こるかなんて
わかんないですよね。


* *

日本は、性教育については後進国と言われてますね。

小学校では『命の授業』をしていただいたり、保健の授業内で男女の体の作り、違いについて教わったりしています。

中学校はどんな風に性教育がなされるのかわからないです。

たぶん、
オブラートどころか
ボール紙にがっつり包んだ状態での
性教育なんだろうな。


今も昔も
男女別の教室で
それぞれ体のことを学び
また教室に戻っていく。

なんとなく
聞いてはいけないこと
踏み込んではイケナイことを聞いてきたよね、、みたいな
そんな空気になるあの感じ。
憶えていらっしゃいますか?

令和の今も同じだそうです。(娘談)

男女一緒にそれぞれの体のこと
なんならもっと低学年層のうちから
学んでも良くない?と思うんですよね。
そこ分断しなくてもよくない?


*   *


性って、みなさん、どうですか。
(どうですかといわれても...?)

具体的に誰かに教えてもらったり、
テキストで勉強したりしてませんよね。

各々さまざまなツールで知識をつけて
今日がありますでしょうね。

これだけ遅れをとっている国育ちですから、
性に関しては愛おしい命の営みというよりは、アンダーグラウンドといいますか、秘事のような、そんなイメージがありますよね。

* *


小さな頃から、
娘たちには男女の体の違いや

何故ここに生まれてきたのか

疑問がたくさん飛んできますよね。
キワどい質問だってあります。

そんな事が、日常の会話の中に自然に発生しては、隠さず、ごまかさず、娘の年齢に合った話し方で伝えてきました。

何億分の1という
ものすごいデットヒート。
途中に立ちはだかる多くの難関、
二つに分かれた道、
その先に目指すものが
その時にたまたまあった奇跡

そして最終戦、
何百万分の1の戦いです。
なんとか入り込めた勝者。

そこからも、うまく分裂し
うまく着地して根を下ろし、、
さまざまに変化しながら
この世の中に産まれてきた奇跡

そんなあなたは
どれだけ大切で、
かけがえのない存在か。


それは、あなただけではなく
パパやママも
お友達も先生たちも
みんなみんな、そうやって
この世の中に産まれてきた
大切な命。

そんな風に、改まって伝えたわけではありませんが、はぐらかさずにきちんと向き合って話をしてきました。


*  *


先日、
長女に“子宮頸がんワクチン”の
クーポンが届き、ハッとしました。



花より団子の娘は、
明朗活発、お調子者で、
男女分け隔てなく仲良しのお友達もいて、
恋愛のレの字も無いのですが、、

娘はお陰様で健康体で
日々スクスク成長していっています。
体つきは去年からググッーと、
大人の体へと変化しています。

思えば私も中学生の頃には、
部活一色で、娘と同じく、花より団子な女子ではありましたが、、、

恋愛やその先にあること、
どこからともなく薄々と知識はありました。

やはり、、、、

時は来たのだ。



* *

結論から申し上げますと
(いやもう十分前置き長いけど)

来たる、その日を迎える前に
伝えたいことがあるんです、娘に。

子供を産んでから、
ボンヤリとではありますが、
然るべきタイミングで
きちんと話しようと思っていたこと。

よく
「そんな事は自然に覚えていくものだから、親が何だかんだ言うもんじゃーないよ」
なんて声も聞きますが、

私も、日常的に父や母から、
(とてもオープンでした)
大切なことを伝えてもらっていて
それは今でも憶えています。

大人の階段を登りだした娘に
伝えたいこと。

いざという時、自分の体を守れるのは
自分しかいないということ。

その行動に責任を持たなければいけないこと。


気持ちに嘘をつかない。

嫌な時は嫌だといえること、
怖い時は怖いといえること。

お互いが、自分の体と同じくらい
相手の体を大切にすること。


私は、何人も、
悲しい思いをした友達をみてきました。
内容はそれぞれです。

妊娠だけではありません。

本人の甘さゆえという側面も
あるのですが、
根本的なところは、
性教育の足りなさにあるのでは?と、
当時10代ながらに思ったんです。

減るもんじゃないし〜、なんて
調子に乗っていた友達も
それで、とても悲しい思いをすることになってしまい、小さな子供みたいにワンワン泣いていました。

減るんです。
心も体も、すり減ってしまうんですよ。
大泣きする友達を前に心底そう思いました。


* *


思い返せば性に関心をもちはじめた頃...

中学生の時にお友達の家に4〜5人で集まって
そのお友達のお兄ちゃんの留守中に部屋に忍び込み、隠してある18禁アイテムを、
ドキドキしながらみんなで見たりしました。

「〇〇君こーゆーの見てるんだ!」

「なんでここで終わってるんだろ」
(VHSですから止めたとこバレる)
(今思うとお兄ちゃん可哀想すぎる)

「これ、、痛く無いの?え、これ、、え?!」

もう既に済ませている友達が、
「あ、それはね、こうでね!」
と、橋を渡る前の私たちに色々偉そうに解説してくれてました。笑


他にも、
みんなで持ち寄った少女雑誌の
あんなことやこんなことが書かれている袋とじを、ハラハラしながら開けたり、、

そんな時代でした。
あの頃、袋とじはパンドラの箱でした。


今はどうでしょう、
もう、お菓子の箱を開けるくらい簡単に開けられるような、ずいぶんアクセスの良いところに大量の情報が溢れていますから、
そこに触れることが超手軽ですもんね。

私たちの時代(アラフォーです、私”たち”とかまとめてごめんなさい)と全然ちがう!

そこには、ファンタジーもあるでしょう。

でもそれがファンタジーって、
10代の子供たちは、わかるでしょうか?
そんなのわかんないですね。

大人でもわかんない方もいるのに
わかるわけがないですね。

ファンタジーでも良きだし、
それはそれで楽しいこともあるんですけど
根本的な事を理解した上で及んでほしいと思いません??

好きな人がいて、
会いたくて、声が聴きたくって
そばにいたくて、触れたくて
もっと全部触りたくて
全部触って欲しくて
そんな愛おしい相手の事、その体のこと、
好きだからこそ大切に扱ってほしいですね。

勇気はいるけど、女の子から話したっておかしくない、そんな世の中になってほしいなぁと思うんです。

そして必ず、妊娠の可能性が伴うこと、
妊娠がどういうことか、
どんな危険性が伴うか。
性感染症はどんなことか。
そうならないようにどうするか。


女の子も男の子も、
御守りのように避妊具を持っているくらいでいいと思うんですよね。


それで「え、なにこの子、小慣れてる?」なんて思う子がいないでほしい。


自分と相手を守る、一番手近な御守り。

お互いの体のこと、
これからの事をきちんと考えている。

その上で、好きを深めていきたいんだって、ちゃんとそんな風に楽しんでほしい。

悲しみの性が少しでもへるように。


また、
体つき、性器の色や大きさ、形。
1000人いたら1000種類あり、経験と比例するわけではなく、ホルモンの影響や遺伝などによる個性があること。
正しい知識を持って、偏見をなくしてほしいとも思います。

体のことはとてもデリケートで、コンプレックスになりやすい分、正しく捉えてほしい。
無邪気で無神経な一言が、
簡単に相手を傷つける要因になってしまう。
それで自信を極端に失ってしまった友達もいましたから。


*  *

とはいえ、
今すぐに、フィンランドのような
進んだ性教育が行われるかといえば
そんなことはあるはずもなく

じゃあ、誰がするのかって
おうちの人しかいませんよね。
学校は様々な家庭がある背景もあり
ハードルが高いです。

なるべく、おうちで話せるのか理想的かなと。

最後にひとつご紹介したい友達のお話。


友達は、息子2人に生理を全く隠していませんでした。しんどい事やお腹が痛い事も話すし、そのままお風呂も一緒に入っていました。

ご主人が単身赴任で、ワンオペ育児ゆえにそうせざるを得ない事も確かだけれど、
狙いもあって、
“女の子には生理がある”
どんな現象で、体がどんな風になるか、
日常の中で体感してもらう形。
平気な子もいればそうじゃ無い子もいるんだよというお話。

もう中高生になっていますが、
「どうやらクラスの女の子たちも、そうなってきているっぽい。」と気付けるようになっていて、理解し、しんどそうであれば何気なく手を貸したり、そんな男子へ成長しています。
当時は笑いながら聞いていましたが、その成長を知って、拍手でした。

息子くんからその話を聞いて、
友達は息子を褒め称えたりはしてないそうですが、ありがとう、その子は嬉しかったと思うよ、
とサラリと伝えたそうです。

色々考え、長いスパンで性教育をした友達が素敵だなと、また、そんな風にさり気無い思いやりができる息子くんたちが、イケメンすぎますよね。


*  *

ここまで子どもたちと
本当に小さな頃から
動物、虫や植物や菌など、大自然をお手本に
命や体の話を、日常的にしてきましたので
何もあらためて膝を突き合わせて
話すことはしませんが

近々、折を見て
ちょっとふざけてる時だとか
長女と外でお茶する時なんかに
会話に織り交ぜて話そうかなと、思っています。

娘たちにも素敵でちょっと切ない、
楽しい恋愛を色々と経験してほしいです♡


ここまで読んでくださって
ありがとうございました♡




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