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化粧品の“安定化成分”って知ってる?

安定化成分とは、製品の品質や
安定性を高めるための成分です。
テクスチャーを変化させる増粘剤、
微生物による劣化を防ぐ防腐、
酸化やミネラルによる劣化を防ぐ成分などがあり、
これらによって化粧品は成立しているのです。


◆ 増粘剤 ◆
増粘剤の役割として、
乳液の分離を抑制する乳化安定成分や
粘土を調整し使いやすさの向上、
高級感の演出などがあります。
油と水は、油の方が軽いため
水中に分散している油滴が徐々に
浮き上がってきてしまいます。
その現象を抑制するために
増粘剤を加えてとろみを付けて
油滴が浮いてこないようにする
ことが一般的です。


◆ 防腐剤 ◆
防腐剤は、化粧品を微生物から
化粧品の鮮度を守るために配合されます。
日本では、配合可能な防腐剤を
ポジティブリストに掲載の成分に
限定されており、ポジティブリストに
掲載されていない防腐剤を使うことが
禁止されています。
こちらの記事で防腐剤の事を
お話していますので是非ご覧下さい!


◆ 酸化防止剤 ◆

化粧品には酸化しやすい成分も使用されてます。
酸化すると、香りや性質が変化したり
健康に悪影響を及ぼす事もあります。
酸化防止剤は、酸化反応を途中で止めたり
酸化するスピードを遅延させる
働きを持っています。
よく使用される成分としては、
トコフェロールやアスコルビン酸で
紫外線や活性酸素による皮膚の酸化が
原因の老化を抑制する成分として
研究が進められています。


◆ キレート ◆
水の中に存在する様々な
イオンやミネラルによって、
化粧品の性質が変化することがあります。
化粧品の性質の変化を阻害したり
性質を変化させてしまう金属イオンと
結合することで無力化させる
働きを持つ、キレート剤を配合することで
品質を保つことが可能なのです。


◆ pH調整剤 ◆
化粧品のpHをコントロールする成分で
アルカリ性剤と酸性剤が存在します。
人の肌は、弱酸性と言われており
pH4.5〜6.5から数値が離れるほど
肌への刺激が強くなります。
pHを安定させて安心して化粧品を
使用できるように配合されています。


様々な成分によって成り立っている化粧品
とても面白いですよね。
機能性成分だけではなく、状態を安定化
させる成分などの支えがあり
成り立っているんだなということが分かり
化粧品の設計って簡単ではないなと感じます。
成分表をひとつひとつ読みといていくのも
面白いので是非興味ありましたら
成分解析やってみて下さい✨


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